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1年を振り返って。ののやまなおみ一般質問のまとめ@長野県泰阜村(やすおか村)


令和5年の9月議会が終わりました。
出馬を悩んで悩んで、悩んで。
それでも突き動かされるように、
出馬を決めてから1年と少し。
この間に2回の選挙があり、
どちらも無投票でしたが、
とにかくとにかく、
心労は大きかったようです・・・
走り続けてきたのですが、今、少し。
ようやく少し、やっと、少し、
ゆっくり振り返る時間ができた気がします。

これまで、一般質問してきたことについて、
振り返っておこうと思います。

野々山直美一般質問




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令和4年9月定例会(初めての議会)


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①子育て支援に関わる職員数及び専門性について


村長所信表明の中でも、子ども・子育て支援に
しっかりと取り組んでいきたい、という言葉がありました。
そのための人的投資として、どのような人材を
配置していこうと思っていますか?

【提案させて頂いこと】
1️⃣村民の皆さんから役場に相談に行っても
「たらい回し」にされるだけだったという声がある。
「人手」の問題ではなく「連携」の問題ではないか?
役場の職員全員で村の子育てのことに取り組もうという意識、
困った時に助けを求め合える組織の風土、
タイムリーな情報共有を。

2️⃣全て行政で行うのではなく、「互助・共助」で
乗り越えていけるように、安心してつながりが持てるような施策や
居場所作りを。

3️⃣「資格」で人を採用するのではなく、
お母さんの「気持ちに寄り添える」人の採用を。

【村長からの答弁】
たらい回しにされた、ということは申し訳ないと思う。
役場職員がone teamとなって子育てに取り組んでいきたい。

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令和4年12月定例会 (1期目:2回目の議会)


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①フードアクセス(買い物難民)について

泰阜村の人たちもよく利用していた隣町のスーパーが
燃料費の高騰が原因で急遽閉店してしまった。
足のないお年寄りの方が困っていると思う。
どのぐらいの影響があるか把握されていますか?

【村長・担当課長からの答弁】
利用されている人がいるのは知っているか
具体的な把握はできていない。

【その後】
→その後、南地区の議員さんを中心に聞き取りが行われ
なんとかお店を再開して欲しいという声が
阿南町、泰阜村にて高まり、R5年10月に南宮マートが
オープンした。泰阜村は2000万円の資金的援助を行った。
運営は阿南町が指定管理者を募集し、指定管理として実施。


②コロナワクチン接種券の誤送について。


誤送があったことについて、役場内で情報共有がされていないことなど。
原因と対策について。

【答弁】
→方法を見直す。

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令和4年度3月定例会(1期目:最後の議会)


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①障がいのある方の就労の場について


R5年度から泰阜村小学校にも特別支援教室ができる。
村内には障がいのある方が働ける場はないが、
その子達が学齢期を終えた後のことも
今から見据えておく必要があると思うが
現在取り組まれていること、
今後どのように取り組まれていく予定かについて
教えて頂きたい。

【村長答弁】
障がいのある方のための施設、というのは村にはないが、
相談があったり、障がい者雇用を勧めたい企業には
積極的に支援していこうと思っている。


・・・・・

ここで1期目が終わりました。
議員になるまで議会は何だか
怖いものだと思っていました。
でも泰阜村議会は、
ただ村のことを好きな人の集まりで
3月議会、辞めていかれる先輩の
おじいちゃん議員の皆さんが
『最後の一般質問です』と
言っていかれるのを見て聞いて、
胸が熱くなりました。

皆、村が好きなんだと。
そう思いました。
私も、同じく。
そのことに気づくための1期目だったように今、思います。


4月、統一地方選があり、
定数9に対して立候補は9名。
無投票で当選となりました。
ドラマみたいなことがたくさんありました。
応援してくれた仲間たちには感謝しても
仕切れないほどです。
新しい議会体制となり、
これまでなんの知識もない、
建設産業常任委員長に任命されました。
そして6月、未曾有の豪雨災害がありました。
何も、できませんでした・・・。

(令和5年度6月定例会では一般質問を行いませんでした。)

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令和5年度9月定例会(2期目初めての一般質問)


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①障がいのある方への相談事業について

障がいのある方の困り事についての相談先がわかりにくい。
どこに相談したら良いのかわからないという声がある。
どこに相談したら良いのか?

【提案したこと】
国も地域自立支援協議会という当事者に関わる
多職種で、ケースごとに話し合うことを
推奨している。小さな村なので、国の施設基準に
乗れないことも多々あると思う。
泰阜村として独自で地域自立支援協議会ができないか?

【答弁】
→障がい者福祉に関しては、村主導というより
歴史的に国、県の出先機関として、対応してきた経緯がある。
村独自で行ってきていない。
現在も広域で取り組むことが多い。
必要があれば他地域や専門機関を紹介する。
まずは住民福祉課へ相談してもらいたい。

地域自立支援協議会については前向きに検討したい。

②認知症の方が安心して暮らせるグループホームの設立について。

高齢者福祉については手厚い泰阜村ですが
認知症の方の居住の場であるグループホームはなく
在宅で暮らせなくなった認知症の方が村を離れなくては
ならなくなった事例も出てきています。
2025年問題もすぐ迫っていて今後村内でも
認知症の方が増えることが予想されますが何か対策はお考えでしょうか?

【答弁】
現在認知症の方に特化した施設はないが
ゆうゆうや特養泰阜荘を始め、
認知症の方を受け入れることは可能。
泰阜荘が設立30年になり、建て替えの時期でもある。
その際にまた検討できればと思っている。
認知症の方の施設として、壁を高くしたり、
鍵をかけたり、そういうことはあまり好ましくないと思っている。

【提案したこと・お伝えしたこと】
認知症=徘徊する=壁を高く、鍵が必要、
という認識なのかと少し不安に思った。

認知症は中核症状として、記憶障害と見当識障害などがある。
徘徊やせん妄などは、中核症状に適切にアプローチ
されていない時に現れる症状である。
施設、設備よりは、認知症ケアの専門知識のある人の確保や
正しい知識を得るための勉強会などをしてほしい。

障がいのある方と高齢者が共に生活する共生型の
グループホームがあれば、障がいのある子を育てる親子が
離れることなく、暮らせるので、検討してもらいたい。

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こうしてみると、福祉分野についての質問が多い野々山です。

それは、どこかで私は、行政の仕事は、
競争の原理の資本主義から抜け落ちてしまう
人のためにあると思っているからだと
振り返ってみて思います。

今、水道や、道路、インフラは
ある程度整備されていて。
目にみえる足りないものを
公共事業で満たす時代ではもうないわけで。

そして、いつも思うのですが、
移住促進や、ふるさと納税は、
どこか競争の原理やビジネスの匂いがして。
そういうことは、民間に委託したら
良いのではないかと。。。

行政にしかできないことはなんなのか。
それは突き詰めていったらやっぱり、
福祉なんだと思っていて・・・
高齢者、子ども、母子家庭、障がい者・・・
この方達に、「自助」を求める
社会になりつつあることに
不安を感じているのは
私だけではないと思います。
立場の弱い人たちも
安心して暮らせる社会だといい。

池上彰さんが
「経済学とは資源の最適配分を考える学問」
と、おっしゃっていました。
では、経済と切っては切れない政治とは・・・?
私が思うに、政治とは、きっと、
光の当たらないところに光が届くようにすることだと思う。
少なくとも、私はそうであると信じて、やっていきたい。
建設産業委員長になって、
インフラや道路の
大切さも身に染みる毎日ですが、
それでもやっぱり、
福祉を何よりも大切にしたいと思うのでした。


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