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髪を染めたい娘vs髪を染めてほしくない母

ズボラ子育て日記♪
いつでも初心を忘れないという意味で、たまごファミリー!
考えすぎずに生きていきたい!
大変→楽しめる!に変換する子育てマインド発動中!

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上の子(以下ユニたまと表記)は一度やると決めた事は、何がなんでも実行するタイプの子だ。

これ自体はとてもいい事だと思う。齢8歳ですでに強い意志と諦めない心を持っている。親の私がいうのもアレかもしれないが拍手喝采ものであると思う。

しかし時折、この諦めない精神が屈強すぎて母はついていけない時がある。

それは私が洗濯物を干している時の事。
「ママ・・・。」
ユニたまが、その綺麗なプルンとした額にシワを2本ほど、一生懸命によせて深刻そうな顔を作って言った。
「私、決めたの!髪の毛の色を変える!!」
「・・・はい?」
「私、髪の毛の色を変える!」
「・・・え?」
「だから!髪の毛の色を」
「それはわかったんだけどさ・・・。」

ユニたまは、いたって真面目にさらに続けた。
「あのね、レインボー色にするの!」

髪を染める年齢に制限などはないのだろう。私自身、髪は結構よく染める方だし、環境さえ許せば何色に染めようが自由だと思っている。

しかし、子供が染める事に、すぐには首を縦には振れなかった。

「うーん、大きくなってからにしなさい。」
正直に言って、ここでユニたまは、チェッ、はーいと不貞腐れながらも諦めるかと思った。しかしその考えは甘かった。

なんでダメなの?
なんで大きくなるまで待たなきゃいけないの?
なんで可愛くなるのをママは止めようとするの?
わかった!ママよりユニたまが可愛くなったら許せないんでしょ!
大丈夫。ママは髪の毛がレインボーじゃなくても可愛いよ!
ドント ウォーリィ(心配しないで)♡

質問攻めにされた時に、上手く答えられずに、
うーん、そうだなー、でもなー、子供は良くないと思うんだよー、なんでかって?・・・うーん・・・
というような事をループしているうちにユニたまの可愛さに嫉妬している図を構築されてしまった。想像力がなんと豊かな。

とにかく大きくなったらね。じゃあ、ママは忙しいから。と何ともズルい大人の技で逃げようとするも、何でダメなの?と、子は諦めない。

わかった、子供は使っちゃダメ、ということが書いていなければ、もう一度議論しましょう、といった。

そう、議論をするのです。やります、とは安易に言いませんよ、わたしゃ。あくまで議論の余地があるだけです。

ネットで調べても子供に使用するのが、健康面から見て良いのか悪いのかは、公式を見る限りでは載っていなかった。パッチテストを受けて異常がなければ年齢は関係ないという事なのだろう。ケッ!!「12歳以下のお子様の仕様は避けてください。」みたいな記載を期待していたが、期待は見事に裏切られたのであった。

「ダメとは書いてないけれど・・・。」というやいなや、よし、じゃあ、決定ね!染粉を買いに行くために着替えてくる!と張り切るユニたま。

でもやっぱり母は、いいよとは言えなかった。

そこで、髪の毛を染めたい理由と染めない方が良い理由を話し合って、それでも染めたかったら、いいよと、ママたまは言ったのであった。

そう、言ってしまった。この話し合いでママたまが説得できなければ、髪を染める切符を渡すことになる。緊張高まる話し合いのゴングがなった。カーン。

まずは染めたい理由から。
ユニたま「可愛くなる!」
ママたま「可愛いリボンや髪留めを買うのではダメ?」
ユニたま「ダメ!」

ユニたま「気分が上がるから、毎日の勉強も嫌にならない。」
ママたま「カラフルなエクステをつけるのではダメ?」
ユニたま「ダメ!」

ユニたま「そもそも私はユニコーンだから染めなきゃいけないのよ。」
ママたま「・・・そうか。」

次は染めないほうが良い理由だ。
ママたま「髪が痛むからボサボサになるよ。」
ユニたま「いいよ!ヘアブラシがあるから大丈夫!」

ママたま「強いお薬を使うから頭が痒くなるかもしれないよ。」
ユニたま「大丈夫だよ!だって、爪で掻けばいいもの!」

ママたま「・・・お友達がびっくりするかもよ。」
ユニたま「何で?」
ママたま「子供はあまり染めないから、かな。」
ユニたま「ユニは気にしないよ!」
ママたま「うん、そうね、あなたは気にするような子ではないね。」

ユニたま「で?いい?染めてもいい??」
ママたま「・・・。」

いよいよ追い込まれた私。
最後の切り札を出す時が来た。

ママたま「わかった。これが最後の理由よ。これがクリアできたら、染めてもいい。言っとくけど、染めるお薬は・・・。」
ユニたま「・・・?」
ママたま「クサイよ?お薬、超クサイよ??それでも良い?

ユニたま考える。ママたま息を止める。

ユニたま「やっぱやめた。」

阻止できたーーー!!!何とか止めることができたのであった。

しかしこの事を後に考え直してみた時に、私は親のエゴを押し付けてしまったのではないかと不安になった。パッチテストでアレルギーがないことさえ確認できれば、今の生活環境などを色々考慮しても、特に染めてはいけない理由などないのだ。完全に私が個人的に抵抗を感じているだけのことなのである。

そもそも何で抵抗を感じているのかなと考えた時に、子供の髪を染める親なんぞ、どこの馬の骨かわかったもんじゃない奴という先入観がどうしても捨てきれずにいるのだ。さらに、私はそうは思われたくない、と少なからず世間体を気にしている自分がいるのだ。ちなみに、お子さんの髪を染めている世のお母さん方を責める気はないので悪しからず。今まで他所様のことは気にした事はなかった。他人は他人、我が家は我が家。

もちろん、子供自身がおかしいと思われてしまったら可哀想だ、という思いがあるのも事実だが、でもユニたまが気にしないような子であることも、周りのお友達も気にしないような方達ばかりなのも知っている。

世間体を気にして自分を押さえ込む考えは嫌いなはずなのに、どこか捨てきれない自分がいるんだなぁ・・・。

ま、今回は辞めたと言っているので、今はそっとしておく事としよう。ただし不屈の精神の持ち主であるユニたまが、いつまた染めたいと言い出すかはわからない。次回また染めたいと言い出したら、環境が許す限り許可してあげようかな・・・、と気持ち揺れたというお話です。

世のお母さん方はお子さんが髪を染めたいと言ったら、どう対応していらっしゃるのだろう・・・。

しかし、考えてみたらレインボー色に染めるって、いったい何本染め粉を買わせるつもりだ。7色+ブリーチ剤が必要だとして、一本800円と考えても総額6,400円・・・。

たっか〜!!

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