着物コン_2019__

婚喝ノート その2  ARAKIメソッド レッスン1

私の仕事は、婚活イベントを開催したい地方自治体や民間企業からオファーを受け、どんなコンセプトで開催するか、プログラムや対象年齢、参加人数、参加費を決め全体のコーディネートをすること。本番当日は、一番最初に男女別の事前レクチャーを行い、それぞれの意識を「整える」ことからスタート。この作業をスタッフは「婚喝」と呼び、ARAKIメソッドのレッスン1が始まります。整え親方として私がやるのは「男子はアゲる女子はサゲる」。このフレーズはフジテレビ系で全国放送された「セブンルール」内でも紹介されたルールですが、男性参加者に共通して言えることは「自信がない」、女性参加者に共通して言えることは「期待値が高い」ということ。私にとって男性は地下3階くらいから暗く入ってくる感じで、女子は地上3階あたりからキラキラしながらやってくるイメージ。だからそのまま引き合わせても地下3階と地上3階で男女はすれ違ってしまう。そこで、私の事前レクチャー「婚喝」では、男子に優しい喝を入れて自信を持たせ、やる気にさせます。もともと彼女が欲しくて来ているわけだし、婚活のやり方や、今の自分でも自信をもって婚活をしてよいのだと認め印を押してあげ、恋の釣り堀行きのパスポートを渡すと顔色が変わってきます。こうしてテーマパークの入場券をもらったような気分の男子は階段を上がりビルの1階へと登っていくのです。次は女性、「今日、竹内涼真はこない」ことや、幸せが歩いてこないという現実を伝えます。女性は危機管理能力が高いので、話を聞いたらすぐさま脳内アップロードができ、人生のリスクマネージメントに動き出してくれます。妥協を進めるのではなく、期待値を少し下げて、誠実で純粋な、ちょっと不器用かもしれないけれど、だからこそ結婚したら浮気なんてできない、と説明して男性を紹介すると、その事実をきちんと受けいれてくれます。中には、「自分好みにカスタマイズしますから大丈夫」と、ダイヤの原石でも探しにいくかのような、トレジャーハンターばりの目つきの女性もいるから素晴らしい。そうやってビルの3階から1階へ降りてきた女性と、1階で待ち受ける男性がご対面する、こうして私の婚喝イベントはスタートするのです‥‥。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?