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川端康成 掌の小説「金糸雀」

💎川端康成•掌の小説「金糸雀」

 ある日どなたかが言ったのです。川端康成の掌の小説の中では「金糸雀」が好きなのです。もしよろしければ、あなたもお読みください…

 そこで私は金糸雀を読むことにしました。

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 主人公が以前恋人だった「奥さん」に宛てて手紙を書いている。

 〜内容〜

 昨年いただいた金糸雀が飼えなくなりました。金糸雀は、妻が世話をしていましたが、妻が亡くなってしまいました。

 以前は金糸雀を見て「奥さん」を思い出していました。妻がいてくれたので「奥さんの思い出として」金糸雀は今日まで生きてこれました。

 この金糸雀を妻に🌟1️⃣「殉死させたいのです」

 妻は私に生活の苦しみを忘れさせてくれました。人生の半分を見ないでいいようにしてくれました。だから「奥さん」に恋ができのです。

 この金糸雀は殺して妻の墓に埋めてもいいですか?

 …というものだった

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 本文中、「奥さん」が主人公の男に言っている。

 あなたには奥さんがある。私には主人がある。この金糸雀は私の記念に差し上げます。この鳥で私を思い出してください。でも私たちの思い出も生きているのです。金糸雀はいつか死んでしまうでしょう。🌟2️⃣私達の思い出もいつか死ぬでしょう。死なねばならない時が来れば死なせましょうよ。

 この金糸雀は夫婦なんですよ。🌟3️⃣一羽の雄と雌を勝手に捕まえて来て一つの籠に入れたんです。

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 私は、こう解釈しました。

 妻が死んでしまった。男は妻のおかげで人生の辛い出来事から逃れる事ができた。今になって妻に感謝している。「奥さん」🌟2️⃣もこう言ってたことだし、そろそろ金糸雀(思い出)を死なせましょう。

 「奥さん」の結婚生活は、金糸雀のように🌟3️⃣「奥さん」の知らない男性を親が勝手に連れて来て結婚させたような味気ないものである。

 男は金糸雀を妻に🌟1️⃣殉死させたかった。

 おそらく男は、金糸雀の世話を一切せずに、妻の後を追わせるように殺した(餓死)させたのではないか?と思う。

 〜読む人によって解釈が違うでしょうが、私の考えを書いてみました〜

#創作大賞2023 #オールカテゴリ部門

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