次期総理大臣へ求める事

来週の10月1日に任命される予定の石破茂さんは、記憶に残る総理大臣になると思います。なぜなら、2012年から続く安倍元内閣路線とは異なる方針を打ち出すと予想されるからです。

以下、安倍内閣との違いと、今後の日本の主流となる考え方や、具体的な成長戦略分野などについて、私なりの考え方をまとめてみました。

1. 石破内閣と安倍内閣の方針の違い

① **リーダーシップスタイル**
である**安倍内閣**は、安倍元総理のカリスマ的なリーダーシップに基づき、強い意思決定で政策を推進しました。特に「アベノミクス」という三本の矢(金融緩和、財政出動、成長戦略)によって経済成長を図り、外交面でも積極的にリーダーシップを発揮しました。
比べて **石破内閣**は、合意形成を重視するスタイルが特徴です。政策決定においては、議論を重視し、透明性を高めたプロセスを通じて、より多くの意見を反映させることを目指すと予想されます。また、地方創生や農業政策により力を入れることが期待されます。

② **経済政策**
**安倍内閣**のアベノミクスは、都市部中心の経済成長を促進するものでしたが、地方経済の格差を広げたという批判もありました。
一方で**石破内閣**では、地方分散型の成長戦略が強調される可能性が高いです。農業、漁業、観光などの地方産業の強化や、地方自治体との協力による持続可能な経済成長が主要テーマになる事を期待しています。

③ **安全保障政策**
**安倍内閣**は、日米同盟を基盤とした強固な安全保障政策を推進し、自衛隊の役割を拡大する法整備を行いました。特に憲法改正に向けた議論が重要な課題でした。
**石破内閣**も防衛力の強化には積極的ですが、特に地域や国際社会との協調を重視し、多国間協力や外交手段をより重視する姿勢が見込まれます。また、憲法改正についてもより丁寧な議論を進めるでしょう。

2. 今後、主流となる考え方

石破内閣では、以下の考え方が国の主流として広がると予想されます。

① **地方創生の推進**
都市部への一極集中ではなく、地方に活力をもたらす政策が重視されます。これにより、地域ごとの特性や産業を生かした成長戦略が進められ、地方からの経済再生が図られるととても嬉しいと考えます。

② **透明性と合意形成の政治**
政治の透明性とプロセス重視の姿勢が強化され、国民からの信頼を回復し、政策決定に多くの意見が反映されるような政治スタイルが主流となると期待します。

③ **安全保障と外交のバランス**
防衛力の強化を進めつつも、地域協調や多国間での安定的な外交が重視されるでしょう。強硬な姿勢だけでなく、協調によるリーダーシップを目指す安全保障政策が主流になる可能性があります。

3. 日本の成長戦略分野

石破内閣では、以下の成長分野が今後の日本の発展に重要となると予想しています。

① **地方創生と持続可能な産業**
農業、林業、水産業、観光業など、地方に根付く産業の強化とイノベーションを通じて、地方経済を持続可能な形で活性化する戦略が重要です。特に、デジタル技術を活用したスマート農業や観光業の成長が期待されます。

② **再生可能エネルギーと脱炭素社会**
環境問題に対応しつつ、エネルギー自給率の向上を図るため、再生可能エネルギー分野の拡大が必要です。風力、太陽光、水素エネルギーなどの開発や、地方自治体と連携したエネルギー自給体制の整備が期待されます。

③ **デジタル社会の推進**
地方のデジタル化を含めた全社会的なデジタル化の推進が重要です。特に、5GやAI、IoTといった先端技術の活用により、地方と都市間の格差を埋めつつ、日本全体の産業競争力を強化する戦略が求められます。

④ **医療・介護・福祉の強化**
高齢化社会における医療・介護・福祉の課題を解決するため、テクノロジーや人材育成を通じた分野の強化が重要です。また、地域医療の充実も地方創生の一環として取り組まれるべき課題です。

⑤ **観光産業の再興**
ポストコロナ時代において、日本の文化や自然を活かした観光産業の強化が必要です。特に地方の魅力を発信し、国際的な観光需要を地方に誘導することで、観光を成長の柱とする戦略が期待されます。

4、公平な再分配
安倍元内閣との大きな差として、経済に対する政治の考え方が挙げられると思います。

① **財源配分の公平性の確保**  
  個人の状況や世代に応じた適切な支援を行い、それぞれのポテンシャルを最大限に引き出せる政策を実施することを期待します。

②**税制改革**  
  高所得者層や企業への税制を見直し、必要な財源を確保しながら、社会の全体に恩恵を与えるような仕組みを整え実行してほしいです。

③ **地方創生や産業支援**  
  地域ごとの特性やニーズに応じた資金の配分を行い、特に地方経済の振興に寄与する施策を推進すること。

④**教育・医療への投資**  
  教育の無償化や医療費負担軽減を通じて、すべての国民に平等な機会を提供し、将来にわたる社会の基盤を強化すること。

5、防衛を基盤にした交渉力の強化

そして最後に、平和を前提とした他国に対する交渉力の強化を、具体的に進めて欲しいと考えています。

① **防衛力の強化と抑止力の向上**  
  国際的な緊張が高まる中、他国からの脅威に対抗するため、陸・海・空の自衛隊の装備や技術力を向上させることが重要です。また、サイバーセキュリティや宇宙防衛など、新たな領域に対する備えの強化を期待します。

② **日米同盟の強化**  
  日本の安全保障の根幹である日米同盟をさらに強化し、米国との緊密な協力を維持することが必要です。特に共同訓練や防衛装備の相互運用性を高め、アジア太平洋地域での抑止力を強化することが重要です。

③ **多国間協力の推進**  
  アジア諸国や欧州諸国とも連携し、多国間の安全保障協力を推進することが求められます。例えば、インド太平洋地域での自由で開かれた秩序を守るため、ASEANやクアッド(日本、アメリカ、インド、オーストラリア)などとの協力を進めることが重要です。

前途多難な時代ですが、民主主義の前提、「公平」である事をこれらの政策を通じて、石破内閣は安倍内閣とは異なる方向性を打ち出し、地方経済の活性化と、持続可能な社会の構築を目指すことで、民主主義に対する考え方の整えと、2050年を見越した国全体の成長を推進して欲しいです。

政治に対して今の自分ができる事といえば「投票」。成人してから欠かさず実行していますが、「自由民主党」公認の候補者の方には一度も投票した事がない、ひねくれものな自分。

そんな自分でも、初めて応援したくなる人に総理大臣になって頂く予定です。

自分の為にも、家族の為にも、そして将来の日本の為にも、頑張って頂きたい。応援しています!

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