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No.9 プリント生地の源流?~ヨーロッパ更紗~

naomariaです。

インドで発祥した更紗。長い歴史の中で技法や知恵を培いながら発展した更紗は、大航海時代に世界各地へと広まった。大航海時代の経済の主導を握っていたヨーロッパ各国が、インドの更紗を貴重な交易品として扱っていた。

イギリスやフランスなどの西欧はそれまで毛織物や麻の織物が主流だったが、その存在をも危ぶませるほどの人気を博した木綿の更紗。他国と同じように西欧でも爆発的な人気を博す。そして、現代のプリント生地の源流となった、と言っても過言ではない独自の発展を遂げた。

例外なく更紗は上流階級のステータス

一昔、二昔前の日本と同じように「輸入物は高い」。そんな時代だった。初めは上流階級がこぞって更紗を買い求め大流行が興る。これは木綿の心地よさと上質な質感、堅牢性、オリエンタルな柄・デザイン、色の鮮やかさが主な理由。宮殿に出入りする女性貴族のドレスにも使われていた。

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