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No.13 和更紗~長崎更紗~

naomariaです。第3金曜日。「更紗マニアへの道」の日です。前回の鍋島更紗に続き、今回は同じ九州の長崎更紗についてお届けします。「マニアへの道」とうたっていますが、「to マニア」ということで、入門編のような内容となっています。コアな情報をお求めの方には少々物足りないかもしれませんが、復習がてら購読いただけたら幸いです。

長崎と言えば、鎖国時代であっても海外へと開港されていた港町。豊臣秀吉が日本人の海外貿易の統制を図るため御朱印貿易を行った数少ない貿易港であることでも有名です。秀吉の後、家康にも受け継がれ貿易体制が確立していきます。

家康の時代、シャム(タイ)ではインドから直輸入した更紗を日本へ再輸出することが出来る専売組織が誕生。こうして輸出された更紗は長崎などの港に到着。日本各地に伝わり産地となって発展。その一つが長崎ということです。

長崎更紗の始まり

和更紗に関する資料はとても乏しく、正式な記録がないため確実なことが言えない。ただ、そんな少ない資料からでも推測は出来る。

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