オランダの学校教育の特徴(16) <担任が2人?曜日で働く担任たち>
「担任が2人」「曜日毎で担任が変わります」
そう聞くと、どんな印象を受けますか?
学校現場に限らず、オランダは働き方にとても柔軟性があり、ワークライフバランスの取れた国として知られています。OECDの調査では、オランダはOECD諸国の中で最もワークライフバランスのとれた国とされました。
Work-Life Balance (OECD)
http://www.oecdbetterlifeindex.org/topics/work-life-balance/
もちろんオランダで暮らす人々全員が、
「ワークライフバランス取れてて最高!」
と思っている訳ではないと思いますが、それでも多くの人々が「自分の人生と仕事のバランスを上手にとることができている」と感じているのかもしれません。
それは、学校教育を見てもわかります。
一般的なオランダの公立小学校には、groep1(4歳クラス)〜groep8(12歳クラス)までの学年があります。
娘の小学校に限っては、クラス数は全部で17あります。そして、調べてみると、そのうち2名の複数担任制クラスは10クラスありました。
つまり、学校全体でみると半分以上のクラスに担任が2名いることになります。
たまたまかもしれませんが、学校のHPを見てみると「複数担任制」を採用しているのは、中間層の学年に偏っていることがわかりました。
つまり、低学年と高学年にはフルタイムで1名の担任がついていることが多いようです(娘の小学校の場合)。
「担任は1人でなくてはいけない」
そんな常識を覆してくるオランダの小学校。
フルタイムで働かないことで生まれた余白が、余裕を持って子どもたちを指導することに繋がっている...
そう考えると、教育における余白はとても大切だと感じます。
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