ユーモアがあって溶け込んでいける
こんにちは!先日、Voicyで私が勝手に考察するオランダ人の性質についてお話ししました。
これは決して、"全てのオランダ人"を総括するものではありません。これは、私がオランダで暮らし、学校の先生や、保護者、一緒に働くフードバンクのスタッフとのやり取りや、観察の中で見えてきたものです。
きっと君は関西人〜 by.嘉門達夫
↑ ご存知ない方は"1:00"からご覧ください。
私の勝手な考察として、オランダの人々は関西人に見えます。その理由として、
・思ったことは口から出ちゃう(ことが多い)
・よって、いらんことを平気で口にしてしまう(ことがある)
・言葉少なく、短く表現する(くらい、めんどくさがりなところあり)
・下ネタ、下品なことを言うのに抵抗がない(ことがある)
・周囲が笑ってなくても、自分がおもろかったら笑う(笑いは自分中心)
・一旦何かをやるとなったらスピード感重視(はよ終わらせてはよ帰りたい)
・やり始めるまでは永遠にうだうだ、ダラダラ、おしゃべりする(こともある)
というようなところが挙げられます。もちろん「関西の人」が全て上に当てはまる訳ではないと思いますが、私のイメージ的に、中川家のコントを見ていたら「(私の知ってる)オランダ人っぽわ〜」と思うことが多々あるのです。
ちなみに、「関西人だからおもしろい」という訳でもなく、「関西人じゃないと面白くない」という論理でもありません。私が大好きなサンドイッチマンは関西出身ではないけれど、めちゃくちゃ面白いと思っているし、とにかく「人を笑わせる発言をする」という意味と、私がこれまで関西圏で人生を過ごしてきた中で出会った数々の関西人と、目の前のオランダの人々がオーバーラップするというだけなのです。
全員が笑かしてくる
私の周囲の人々にある「日常の中の笑いの重要性」…これを強く感じるようになったのは、特にボランティアを始めてからですが、フードバンクのボランティアで集まっているメンバーは、私が所属しているコミュニティにおいて「最も共通点がバラついている」メンバーだと思っています。
例えば、学校の保護者や勤務している学校、仕事で関わっている人たち(主に学校関係者)、オランダ語レッスンで知り合った友人たち、などにはその「つながり」に強い共通点があります。一方で、ボランティアのメンバーは世代もバラバラで、住んでいる地域もハーグ内でバラバラ。学生、家族、子どもあり、子どもなし….など、私たちの間に共通点はほぼなく「ボランティアを志願した人」というつながりだけで成り立っています。
そんなメンバーで集まった私たちですが、私が一緒に活動をしている子育てを終えたおばちゃんや、子育て真っ盛り中の(私のような)ママ、若い学生たちは、ことがあるごとにお互いジョークを言い合って笑い合います。その様子を見ていると「私だって、日本語やったら笑わせられるのに…」と、(勝手に)関西人としてのプライドがメラメラと燃えてきます。
オランダ人パパを爆笑させた日
前に一度、英語で話をしていた時にオランダ人のパパを爆笑させたことがありました。それは何だったかと言うと、おもちゃの話をした時のことでした。そのパパには息子がいて、その息子が「ベイブレード」にハマっていると話してくれた時のことでした。
私「あぁ、あのコマをステージでカンカン当てて戦わせるやつ?」
パ「そうそう、あのよくわからないおもちゃよ…」
私「あのコマ、結構高いよな?1つ€10とかせん?」
パ「そうやねん、ほんで、ぶつかるから壊れるんよ。壊れるおもちゃにお金を払うてどういうことよ」
私「もうあれやな、親としてはコマがぶつかり合ってる時に、チャリンチャリン〜ってお金が見えるんちゃうん。やめてくれ〜!!って感じやな」
この表現が面白かったらしく、そのパパは爆笑しながら、
「ほんまそれな!!!!ほんまそれやで!!!笑」と言ってくれたのでした。
上手く伝わるかわかりませんが、私のボランティアスタッフのメンバーは、終始こういう感じのことで笑い合っています。オランダ語で聞き取れた時は私も一緒に笑えるのですが、そうじゃなかった時にめちゃくちゃ気になる…し、「私がオランダ語さえ話せたら、面白いことの1つでも言えるのにぃいぃいぃ!!!」とめちゃくちゃ悔しくなるのです。※ちなみに、英語であれば何度かみんなを笑わせてはいるのですが、自分が「英語で笑かせる」という状況に慣れたくない(=それをオランダ語でやりたい)という思いがあります…
流暢さよりもユーモアかも?
そんな時、私の好きなバイリンガールのチカさんが、「流暢さよりユーモアを鍛えよ」というタイトルの動画でお話しされていました。しかもその冒頭で「海外で活躍されている人の中には、関西人が多いです」とおっしゃっているでは!!!!これは自分にとっては朗報である!!笑
動画を見たところ、結局、「オランダに限ったことではないんだな〜」と思いました。確かに、私が今一緒に働いているアメリカ出身のMaaike(仮名)もユーモアに溢れていて、いつも私を笑わせてくれるし、私も彼女のアイロニックなジョークに乗っかり返すと、一緒に笑ってくれます。そうやって私たちは、笑いながら、でも時に真面目な話をしながら関係を築いてきているような気がするのです。
「一緒にいて笑えて、楽しい人」じゃないと続かへんやん?
そんなMaaikeは、レズビアン(彼女は時々自分のことをgayと呼びますが)で、オランダ人女性と結婚しています。そんな彼女に、今のパートナーとの出会いを聞いた時、
「とにかく話して、話して、話して…価値観を知り合ったんよ。で、1番大切なんはね、一緒にいてとにかく笑えて、とにかく楽しいってことよ。容姿なんかより、資産なんかより、それが私たちにとっては大切なん。もちろん真面目な話もちゃんと出来るけど、とにかく腹を抱えて笑える相手に出会えたっていうのが最高なんよ。一緒にいて楽しいと思える"HOME"に帰りたいやん?」
と教えてくれたのでした。いや〜、それわかるで〜。
もちろん、皆が皆、そういう価値観でパートナーを選んでいるとは限らないですが、Maaikeと色々と考え方が合うのはそういう部分も含めてなのかなと思いました。
彩りを与えられる存在が重宝される
そういった意味で「笑い」というのは、その状況に「彩り」を与えるものなのかもしれません。ちょっと花を咲かせてくれる…そんな存在であることで、その場に貢献する。せっかくそこにいるんだから、自分もちょっと花を添えてみようかな。そんな風に思うからこそ、誰かを笑わせるという方法を取ろうとするのかもしれません。
友「ギリシャ行ったことあんの?」
私「うん、2年前にミコノス行ったかな、あと別でクレタ島にも行ったで。2年前の時は、夏休み使って11ヶ国旅行してん」
友「いや〜あんた、嫌いやわ〜!😊」
私「好きやろ?な?❤️」
様々な関係において、こういったやり取りで笑い合える関係になるまで、そう時間がかからないことが、私が海外暮らしが好きなところだと言えるかもしれません。
そして今は専ら、この「ユーモア」をオランダ語で十分に発動できないところに憤りを感じています…あぁ、これができたら、もっと溶け込んでいけるはずなのに!!!!
最近気が付きました。
私がオランダ語を学ぶ理由は、彼らと同じ「笑いの土俵」に立ちたいからです。笑わせてやりたいんや。どうしても。
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