<日本からオランダへ>先生たちの海外視察費を支援するクラウドファンディング始めました!
こんにちは!2週間のmeivakantieも終わり、今週から娘の学校が始まりました。めっきり暖かくなってきて太陽の光が気持ちいい日が続いています。
クラファンの本審査を通過しました
実は、かねてからチャレンジしてみたかったクラファンの本審査を通過し、今日(5/11)からページが公開となりました。
今回のクラファンでは、日本の先生たちがオランダの教育現場を視察するための金銭的支援を行います。良ければ前の記事をご覧ください!
このプロジェクトにかける想いを読んでいただけると嬉しいです。
\ レスキュー × せんせい 支援ページはこちら /
(写真をクリックしていただくとページに飛びます)
「海外研修 = 英語の先生のもの」に留まりがちな教職員研修を何とかしたい
私は大阪府の公立高校で英語教諭として働いていました。
私の経験では、日本の教職員研修で「海外」とつくものは、ほとんどが英語教員対象に限られていました。そして、私にはそれがとても違和感でした。
理科の先生でも、社会の先生でも、美術や音楽、体育の先生にだって「海外の学校を視察する」という扉が開かれていてほしい。決して海外の教育が良くて、日本の教育が悪いという意味ではありません。ただ、全く別の世界の教育を見るという扉のほとんどが英語教員に限られている状況は、日本の教育にとって「当たり前」でいいのか?そんな風に思っています。
「教育者」として、もっと多くの先生たちが日本の外に学びを求めてもいい。そして、それを応援する教育、社会であって欲しいと思っています。
インターネットで繋がれる今、"本物の経験"にこだわりたい
オランダの教育について自分で学びながら、これまで数多くの学校に直接お願いして学校視察をしてきました。オランダの教育制度について、学校で過ごす児童生徒の様子、先生たちの働き方や学校業務、全てが私の学びにつながっています。
そして何より、自分の中の教育観を変化させることにとても苦労してきたように思います。まったく異なる世界で、全く異なる教育を知ることは、自分の中にある教育的価値観を更地に戻す作業でもあり、それは今もずっと続いています。学びの連続です。
そして、その学びを、経験を、日本で教育に関心のあるできるだけ多くの方々に伝えてきました。お陰様で、多くの方々と教育について語り合う場を得られることができ、私自身も日本で働く多くの先生方や保護者の方からたくさんの学ばせていただきとても嬉しく思っています。
しかしオンラインでお話しする一方で、私はいつも「二次情報ではない本物の経験を届けたい」と思い続けてきました。つまり、先生たち自身がオランダの教育現場で心を震わせる経験があってほしいと望むようになりました。
子どもたちの学びや学校での過ごし方、スケジュールや時間割もそうですが、校務分掌や業務改善、ICTの活用方法など、先生たちだからこそわかる「この業務はどうしているんですか?」という湧き上がる疑問を実際の現場でぶつけてみて欲しいのです。
そこにはきっと「なるほど」もあれば「日本の方が発達しているな」という部分もあるでしょう。オランダの教育もその制度も決して万能ではありません。この国のいい部分も悪い部分も含めて、先生たちにとって「学び」になるのではないかと考えています。
休みが取れない。金銭的な負担が大きい。
日本の「せんせい」と呼ばれる人たちの中には、多忙の中でも自分をアップデートする機会を探し続け、自分の学びを目の前の子どもたちの教育に還元したいと強く願う人たちがいます。
その一方で、その視点を海外に広げたいと思っても、周囲の理解を得られなかったり、金銭的な負担が大きいことで、その道を諦める人たちも多くいます。
私はこれまで、幾度となくこういった先生たちの声を聞いてきました。
私自身が経験したように、日本の教職員の給与はその仕事量と労働時間に対して、決して「高い」とは言えません。
それでも熱意を持った日本の先生たちが「せんせい」を続けるのは、
時に身銭きって時間を割いてでも「学び続ける」という姿勢を捨てないのは、
目の前の生徒児童の成長や子どもたちの存在の尊さを誰よりも知っているからだと思います。そんな責任感の強い、自分自身も学び続けたいと願う先生たちに何とかそのチャンスを届けたい。それが私の想いです。
多くの国では教職員の「学びたい」は支援を受けられる
これはオランダに限ったことではなく、フィンランドやカナダ、ニュージーランドなどでは「教師の学び」は制度として保障されています。オランダを例にすれば、一人の教職員に対して年間約13万円の研修費が充てられています。果たして日本の先生たちは年間13万円分の研修を受けられているでしょうか?そもそも、そういった研修が受けられるような職場環境で仕事ができているでしょうか?
オランダの先生たちに話を聞くと、この研修費用は先生たちのプロフェッションを支える大きな要素だと言います。「成長し続けたい」そう願う教職員の思いを支える仕組みがあることは、教育者たちにとって「教育が見捨てられていない」と思える1つの大きな要素なのです。
日本の先生の「学びたい」という意欲は、自己研鑽で片づけられていないでしょうか?
仮にそうだとしたら、私は制度よりも先に、別のかたちで先生たちを応援したいと思っています。
「自分で社会を変える力」を信じられるか?
これは最新の18歳意識調査の結果です。
ランキングが問題なのではなく、そのパーセンテージの低さに注目したいと思います。18歳程度の青年たちは社会をどのように見ているのでしょうか?
特に「自分の行動で国や社会を変えられると思う」と思っている人々の数は26.9%ととりわけ低くなっています。
しかし、これは本当に18歳程度の青年たちの心なのでしょうか?これは実際、社会に生きる大人たちの心を表しているのではないか。そんな風に思えてなりません。
だとしたら、今の社会に求められているのは、大人たち自身が「自分たちの力で社会を変えられる」と強く信じる力だと思います。「制度が変わらないと…」と誰かのつくったルールを甘んじて受け入れるのではなく、自分たちで社会を形成する背中を子どもたちに見せることが求められているのではないでしょうか。
仮にそうだとすれば、私は児童生徒の未来を担う「せんせい」という尊い仕事を心から応援することで社会を変えていきたいと思っています。彼らの「学びたい」という欲求の先にはきっと、児童生徒の明るい未来が描かれているはず。そう信じています。
さいごに
22日間で256万円を達成することは容易なことではありません。
それでも、このプロジェクトを諦めたくありません。
何故ならそれは私自身が教師だったからです。
そして、社会をつくる一人の大人だからです。
私は教え子たちに対してずっと語り続けてきました。
自分の人生をかけて、明るい未来を作り続けることをやめない!と伝え続けてきました。
自分たちを信じよう。と。
未来は自分たちの手で変えられると信じよう。と。
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そして、私は今、現場で働く多くの先生たちがそうやって児童生徒に声をかけていると信じています。
だからこそ、そんな先生たちの言葉を現実に近づけていきたいのです。
初めてのクラウドファンディングへの挑戦で不手際も多いかもしれません。
色々ご迷惑をおかけすることもたくさんあると思います。
それでも、「学びたい」という気持ちを捨てない先生たちに光を。
皆さんのシェアやご支援に心から感謝いたします。
「先生たち」にも海外の教育を視察するチャンスを。
\ レスキュー × せんせい /
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