オランダの学校教育の特徴(14) <義務教育は5歳から>
私は娘が4歳になる年の2019年にオランダへ移住してきました。
引っ越してきた翌月に娘は4歳の誕生日を迎え、夏休み明けの9月から小学校が始まりました。
オランダの一般的な小学校では、5歳から義務教育が始まります。
では、娘が4歳から小学校(primary school/bassischool)に通い始めたのはどういうことか。ということについて書きたいと思います。
オランダにおいて、4歳は幼児教育と初等教育の間に位置する年齢です。
つまり、4歳の段階では小学校に属する必要はなく、保育園や幼稚園、または家庭で面倒を見る。というのも可能な年齢だと言われています。
よって、4歳で小学校に入らなければいけない。ということではありません。しかし、近年では多くの子どもたちが4歳から小学校に属する傾向が強い。と娘の担任の先生は言っていました。
また、オランダの公立小学校では4歳〜5歳クラスのことを"groep1"と呼びます。つまり、学校において「最も低い学年」として位置付けているということになります。そういった意味でも4歳クラスは義務教育ではないながらも、"groep1"という名前できちんと学校における1つの学年として認められています。
また、以前の記事でオランダで人気の小学校についても書きましたが、
オランダの学校教育の特徴⑩
<まるで日本の保活?!オランダで人気の小学校>
https://note.com/naom_27/n/n4ca4f96e95f4
生まれてしばらくするとウェイティングリストに登録しなければいけないような小学校もオランダには存在します。
もちろん家庭での価値観はそれぞれだとは思いますが、「小学校」という、施設規模の大きな場所に慣れるため、4歳から小学校へ通わせることは、オランダではある意味定番のことなのかもしれません。
4歳(groep1)の期間は、日本で言うような「勉強らしい勉強」はほとんどありません。基本的には先生の話を聞き、教具で遊び/学び、身体を動かし、みんなで軽食や昼食をとり...と社会性を学ぶことの方が重視されています。いわば日本の保育園/幼稚園と内容は変わらないと思います。「属している場所の規模が違う」というところが最も大きな違いかもしれません。
ただ、次の新学期を迎える今(6月〜7月)は、より勉強らしいことをしていると感じるようになりました。
大きく書かれたアルファベットの文字に貼り絵をしたり、
アイスクリームが何個あるか数字を書いてきたり、
長母音(aa,ooなど)について学んできたり、
"m"のつく言葉を探すプリントをしてきたり。
5歳(groep2)の義務教育期間の始まりに向けて「学習」ということに重きを置き始めている。という、親としての実感があります。
(子どもたちはどう思っているかわかりませんが...)
娘は、夏休み明けの9月からgroep2に進級します。
これからの学校生活がどう変化していくのかが楽しみなところです!
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