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HSPが見ている世界


数年前、辻堂のT-siteの蔦屋書店で、HSP ハイリー・センシティブ・パーソン についての本を見つけた時、「あ!これ…」と手に取り中をパラパラと読んで、こう言うカテゴリーが出来たんだな、と、自分の理解がより深まった。少し嬉しかった様な記憶もある。

ある時、サロンのブログの方で、HSPについて取り上げると、私も、私も…と、次々に自分はHSPだと思う!という、「普通の人」が何人も現れた。

まず、HSPであれば、会社勤めなど何年も出来る訳がありません。まず制服が着れないです。自分が選んだ物でない物を身につけるなど論外。

そして悪気無く規則が守れない。

そんな調子では人の何十、何百倍もの我慢をする訳ですから、我慢が続けば精神病になりどんなに我慢しても1〜2年で辞めてしまう。ここまで我慢するならお金なんて要らない貧乏暮らしの方がマシ、という境地にすぐ行ってしまう。

色んな場面で神経質すぎて、人と合わせられないのです。

決まった時間に毎日出社することは恐怖です。
いざ出社すると、そこには決まった顔、決まったレイアウトで昨日と同じ人がそこに居るだけで、理屈では説明できない、普通の人には理解出来ない類の恐怖を感じるのです。もうこの辺からついて行けないと思います。

また、自分の身につける洋服の繊維や形が、自分の皮膚や動きにくさなどの神経にいちいち触るとそれが大きなストレスになり、気になり普通に一日を過ごせない。


なぜ?ボタンなどの硬い物体が柔らかい布に付いているの??もうそれだけで違和感を感じ絶望的になり、下着のゴムなどで少しでも自分を締め付けられていればどんなに楽しい一日でも早く脱ぎたいがために一日が早く終わって欲しいと願う。

寝具に至ってはシーツの表面温度が自分より低ければ精神不安になり眠れず、また寝具の布が擦れる音で目が覚め、のり付けなどされた固いパリパリの布も精神的不安を引き起こし不眠の原因になるのです。

だから旅行には自分の布と枕を持参してます。

私は鼻がわるいので、疲れていると自分もいびきをかいてしまうこともあるから、他人からは全く敏感な人には見えない様だが。

また、プライベートに自分から人を誘ったり、飲み会やクラブに行ったりする事も出来ない。

「飲みに行こう!遊ぼう!」と、プライベートで私から誘われた人は誰も居ない筈です。

人と飲めば楽しいこともたまにはあるが、最終的には心が傷ついて終わる事ばかり。(普通の人には笑い話しでも、なぜか私には心から笑えない話題が多い。同じ人と長く一緒に居るとその人の意地の悪さが徐々に見えて来て、嫌いになってしまう)しかしそれを、そう捉える私の心が歪んでるからでしょ!と…
その本人が言わなくても、それもまた勝手に感じ取り、疲れの無限ループです。

結局HSPでは無い普通の人達との飲み会は、最後は私を責めて皆んなが楽しむイジメの会になることが多い。

捻くれ者、被害妄想…若い頃は何度も言われました。
万が一、私が本音で何かを言おうものなら、一斉に笑いながら冗談!冗談!と言いながら私を責めてくるのが飲み会なのです。
責めて来る人達は、もちろんHSPという言葉すら知らない。私の気持ちを察せない鈍感な、いわゆる「普通の」人たち。だから普通に会社で何年も働けるのでしょう。

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