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プライド?コンチェルトのピアノ伴奏
コンチェルト、日本語だと協奏曲。
ソリストとオーケストラの競演。
ソリストがオーケストラを日常的にお願いすることは難しいので、
ピアノで代用する。
普通のピアノの楽譜に編曲されていることが殆どだけれど、
この譜読みはなかなか面白いのです。
弦楽器、管楽器、打楽器が様々に組み合わされ、
異なる性質が、それぞれの特長を発揮しながら調和されている。
いろんな音色を思い描きながら、1人で全部実現できてしまう、
これはピアノの特権。
同時に、沢山の音を把握してコントロールする大変さ、でもある。
そうして曲を勉強し、やる気満々でソリストとの合わせに臨むと・・・
必ず、相手がプロ、アマチュアを問わず、
「ピアノの音がうるさい!」「音全部弾かなくていい!」ということになる。
ピアノはまず楽器のサイズが大きいので、
ピアノソロのように楽器を鳴らそうとすると音が大きい。
弦を打つ「打楽器的」な音質。
そして、頭の中では鳴っている音の違いを、一つの楽器で出すのは、
どうしても楽器ごとの違いには敵わない。
やる気の空回り・・・
いくら重要なメロディでも、
オーケストラ=ピアノに1人で立ち向かっているソリストの音をかき消してしまっては意味がない。
そこでピアニストは、うるさがられる悲しさに耐えて、
抑えて抑えて弾くことになるが、
小さな音ばかりの中でいろんな変化をわかりやすく出す難しさ。
小さな音でオーケストラのダイナミックさを表す矛盾。
そこで下手すれば、
ソリストが上手に弾いている事さえアピールできれば良いことになってしまう。
あくまで裏方の立場でいても、
ソリストの魅力を伴奏が引き出す部分はとても大きい。
その場に応じた形を判断しながら、
やはり自分の出来ることを最大限にやろうとすることで、
音楽への敬意を表していたい!
決して自分を殺すことではなく、
新たな視点を得られる機会、
自分を尊重することを確認できる機会となるのだと思います。
私には、音楽への愛しかない。
音楽は心を潤わせます。あなたが受け取ったものを、世界に循環させていくためのサポートをいただけましたら嬉しいです。