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#109 インテグラル心理学②(美学・倫理・科学)

めずらしく早めの時間にアップします。前回に引き続き「インテグラル心理学」がテーマです。

インテグラル心理学は「意識とはなにか」という洞察について、前近代と近代の知恵を統合しようとします。

ケン・ウィルバーの考察によれば、プレモダンのすぐれた点は、意識の発達について「霊性」というトランスパーソナルなレベルまで、その道筋が研究・検証されていたというところ。

そしてモダンのすぐれた点は、プレモダンの時代には混同されていた美学(芸術)・倫理・科学の領域がそれぞれ差異化され、それぞれに尊厳を持って自らの真理を追求できるようになったところ。

そしてもちろん、双方の時代に特有の欠点も持っています。(しかしその欠点もまた、ふたつの時代性の統合によって超克することができる)

そうして出てくるのが、

【わたしにとっての美学、わたしたちにとっての倫理、自然界にとっての科学】

というドメインと、それらの《霊性》にいたるまでの階層構造です。

彼の提唱する「四象限」「ビッグスリー」のモデルは、かな〜りいろいろな情報が整理整頓されて、すばらしく使える!と思っています。オススメ。

楽しんで聞いていただけると嬉しいです。


Crossing 岡崎直子


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