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棚からボタ餅が落ちないわけ

世の中には、いわゆる「運が良い」と言われる人がいます。宝くじが当った、災害を極小の被害で避けることが出来た、思いがけず昇進したなどの経験を指して「運が良い」というようです。そうした大きなことだけではなく、日常の小さなことでも、予期しない時にポっと人や物事が動いて、自分が良いと思う方向に進ませてくれた、そんな類のことは、「運が良い」といわれますね。 

でも、後からそんな出来事を振り返ってみると、果たしてあれは、運が良かったのだろうかと思えることもあります。「あの時はそう思ったけど、後から考えて見るとそうでもなかった、かえって運が悪かったと思えるぐらいだ。」そして、「運が悪かった」とその時思ったことも、何年か経って思い返してみると、「あれは、私を助けてくれたんだな。なんて私は恵まれているんだろう。」と気づくこともありますね。 一体私たちは何を基準にして、「運が良い、悪い」を決めているのでしょうか。

自分に都合の良いと思えることが起こった時だけを、「運が良い」とすると、その「良いこと」を追い求めて、棚からボタ餅が落ちてくるのを待っていることにもなりかねません。また、「自分は運が良い、誰かが何かがいつも私を助けてくれるのを信じている。」とあぐらをかいている人がいますが、これでは回るはずのエネルギーが滞ってしまい、入ってくるものも入ってきません。自分主体で生きているつもりでも、外からくるものに依存してしまっている状態です。

 棚からボタ餅が落ちてくるのは、その時、それが必然だからです。そして、その反対もしかり。だから、棚からボタ餅が落ちたら、運が良かったと陶酔せずに自分を振り返ってみましょう。これは、どういうことだろうって。落ちすぎても振り返ってみましょう。棚からボタ餅、落ちないなーと思っている人は、実は落ちていることに気づきましょう。それは、あなたが思っているボタ餅ではないかもしれないんです。


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