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劇場たべたり・のんだり

今、日本の劇場では「最小限のお水」しか会場での飲食は許されていません。

飴についても賛否があり、時に客席で小さないざこざが起きているをの見るとなにともかなしい気持ちになります。咳をしないためにの飴は問題ないと思うのですけれど…。(でも美術館でNGの場所もありますけれど…)

そんな中続々再開の嬉しいニュースがヨーロッパから届いてきます。

先日、再開したシャンゼリゼ劇場もパリ・オペラ座も劇場内のバーの再開はまだでしたが、イギリスは様子が違うよう。

どうなるのかなと思っていたら、英国ロイヤル・オペラ・ハウスはクラッシュバー以外は営業を再開しています。

そういえば、クラッシュバーに一番格式のある席、グランドタイヤ―から向かう途中、以前は「自分を見せ」「人を見る場」としての小さな階段がありましたが、改装で取り壊されその名残はありません。

仲の悪いバーテンダー二人がお互い皮肉り合いながら、行列にもなっていな人達をさくさくとさばいていく様はまるで魔法のようで、大好きな場面でした。ちょっとドキドキしながら、何にしようかなと思いつつわちゃわちゃした人混みのバーで飲み物を入手するのも楽しいひと時でした。そんなときに聞こえる会話や、舞台の感想も劇場の愉しみだと思います。

それはさておき、それ以外の飲食の再開はとても喜ばしい事!

しかもこのお休みの間に整備されたHPはメニューが載っています。確かに劇場のメニューはとても小さくどこにあるかもわからず、それほど高い事もないから頼んで返事で値段を知るという事が多い場所ですが、滞在時間を減らす、一カ所が混まないようにということもあるのかもしれません。
KRUGロゼのボトルが頼めるのは知りませんでした。改装後はそのシーズンや年によってワインやシャンパーニュのブランドが時々入れ替わることも理由かも。ペリエ・ジュレの時もありましたし、色々。

いずれにしろ次に行った最初の晩はシャンパーニュしか考えられない気分です。祝杯にはシュワシュワがやっぱり良く似合いますから。

英国ロイヤル・オペラ・ハウスでは劇場ツアーの再開、チケット販売も始まっています。(早速ソールドアウトの日も出ているので人数を減らしているのかもしれません)

いずれにしろ、想像以上に以前のような劇場体験が少なくとも現時点では英国ではできそうな気配でわくわくします。早くそこへ行きたい…。

感染症を甘く見るわけではありませんし、生命を軽んじるつもりはありませんが、劇場でのひと時と飲食はやっぱり切り離せないものだと改めて感じる日本の劇場通いの日々。

イギリスの例を見ると少し希望が持てそうです。


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