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鎌倉、こんな店がありました~その4~

今回のCOVID19で劇場より早く再開したのは映画館でした。
確かに出演者がおらずそのリスクが低い。さらに、空調も実は思っていたより良い空間だったのですね。
再開当初は最小はなんと2人の観客しかいないこともあり、経営が心配になるほどでしたが、逆に安心な空間でもありました。

そんな映画館、残念ながら今はありませんが、鎌倉にもあったのをご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
江ノ電鎌倉駅の改札を出た左斜め前の今はマンションになっているところの2階、階段で上っていくとありました。

「テアトル鎌倉」という映画館でした。

もうとっくに時効ですし、本来的には問題があるとは思わないので当時も良く立ち寄っていましたが、学則では禁止だった映画館。学校帰りに制服の上からさっとレインコートを着て見ていました。(見つかると信じられないかもしれませんが、親が面談に呼び出される大騒動になる学校だったので)

『アナザー・カントリー』は別の友人と何回か見た記憶があります。
そこからクリケットに興味をもってちょっと調べてみたものそのルールの細かさに驚いたり。
アイビーファッションをまねて、明治大学に進学してからラグビーの試合を見に行く時にラグビーなら英国ファッション!とそんなファッションで行ったら思いっきり浮いてしまった(でも楽しかった)とか、その後にも色々影響を受けた映画かもしれません。

そして同時上演されていた『カイロの紫のバラ』でウッディ・アレンにも出会った場所です。
こうした小さい映画館はとても好き。

横浜のジャック・アンド・ベティも現在の経営体制になる前から通った場所。ここは今も元気、行く途中の「カメヤパン」の三食パンは永久にあって欲しいなと思ったり。

話がそれましたが、残念ながら「テアトル鎌倉」は1988年に閉館してしまいました。随分反対運動もあり、署名活動も割合活発だった印象がありますが実りませんでした。
戦後1954年の開館だったそうで、実は戦後は3つほどの映画館が鎌倉にあったそうです。

知っているのは「テアトル鎌倉」だけです。
今でも残念に思っています。


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