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『愛の不時着』が本当に不時着だった‥

今更感があると思いますが、日本の自粛 "Confinement" 期間にあまりにも多くの人が話題にし、周囲でも "韓流" 好きではない方が凄かった~と話してくれたこともあって、気になったNetflixオリジナル『愛の不時着』

遅まきながら見てみました。
気が付けば朝…というほど集中して見てしまいました。

"韓流" に関心がない私でもそうなる噂通りの吸引力のある作品でした。

**以下ネタバレが含まれますので、それは嫌という方はここまでで**

まずタイトルの「不時着」が本当の「不時着」でそこから始まる恋というのは想像しませんでした。

そして、ロミオとジュリエット設定はどの時代も有効だなぁ、と思った事と、国境を接している部分に「異国」「未知」が残る国ならではの設定だと強く思いました。
長身で軍人らしい厚い胸板、女性関係がすでに派手でもおかしくない風貌でありながらものすごく「ピュア」というのその設定あっての事。また激しい収入格差、生活格差も設定ありき。

男性主役、北朝鮮軍人役ヒョンビンは ”2020 大韓民国 文化芸術賞" でも話題になったばかり。演劇大学を卒業されているのですね。女性主役、韓国財閥の娘で実力者のソン・イェジンは笑顔に女性でもきゅんとしてしまうかわいさと凛とした強さがあって男女に人気があるのもうなずけます。

そして最終的な逢瀬の場がスイスというのも非常にリアル。
その時に彼ら二人をつなぐのが音楽、そしてそのパトロネスというのも欧米の人が見てもなるほどの設定。
最初からグローバル市場を考えた映像、物語の構成が見事だと感じました。

スイスはもう何十年も前(ジュネーヴのバレエ・スエドワ公演に行ったのが2000年、アルプスはもっと子供の頃)に訪れただけですが、改めてあの風景を楽しみたくもなった映像でもありました。

人生初のチーズフォンデュが本当に美味しかったのも忘れられない思い出。
あれ? 何だかいつも「食」の話に向かいがちかもしれません‥。


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