『泉』というバレエ~ニジンスキーも?~
この衣裳を見てあ!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
マシュー・ボーンの名作『白鳥の湖』の中に出て来るバレエ・シーンでの衣裳がこの蝶々のイメージのものに極めて近いのです。
これ以外にも蝶々のイメージは度々バレエには登場していますし、かのマリー・タリオーニが振付けた唯一のバレエも『蝶々』でしたからバレエの浮遊感と蝶々の相性はいいということなのでしょう。
そういえば、きちんと調べたことがありませんが、蝶々を扱ったバレエはどのくらいあるのかふと気になりました。今度ちゃんと調べてみなくては!
ちなみにこの衣裳デザインの写真は2018年、オルセー美術館で開催された大規模なドガ展の時に撮ったもの。
ドガが描いた数少ないバレエ作品がはっきりと簡単に特定できる作品の一つに『泉』があり、その近くに展示されていました。(ドガのバレエを描いた作品ははっきり作品やダンサーが分からないものが多いのです。)
『泉』は1866年、ロマンティック・バレエ時代の終わりの方にパリ・オペラ座で初演されました。
音楽はレオ・ドリーブとレオン・ミンクス、振付はアーサー・サン=レオン。大変成功した作品で、再演されるだけではなくロシアでも後に上演されています。
そして、実は1907年にはニジンスキーが出演したことでも知られる作品です。
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