見出し画像

あなたに会えてよかったね

サヨナラさえ上手に言えなかった。

ブログをやり初めてから何年経つのだろう?

最初はGREE、そしてアメブロ、今はnote。

GREEでは人とのやり取りが楽しかった。日記につくコメントが一番の楽しみで、朝昼夜ケータイを肌身離さず持っていた。写真もアップして、色々な人の日記にコメントして、日頃出会えない人達とも交流した。そうだね、ネット中毒だったのかもしれない。

しばらくして、アメブロを始めてみた。そこでは本の感想のみを綴ってみた。2ヶ月毎日更新して、精も根も尽き果てた。本の感想を書くのなら、そもそも読まないと書けない。ストックが尽きてきて、にっちもさっちもどうにも回らなくなったのだ。

そして自由に書けるnoteを始めてみた。最初は介護日記だけのつもりで、やりきれない思いを吐き出し楽になるためにね。そのうち思いの外、母の調子が良くなり(いつまた、悪くなるかわからないけれど)吐き出さなくとも良い状態になった。それでも書く楽しみ表現する喜びがふつふつと涌き出て、日頃感じたことを書いているんだ。

今、noteでの一番の楽しみは、みなさんの素敵な文章を読むことだ。それは好きな作家の小説を読むようなもの。指先ひとつスライドするだけでそれぞれ癖のある言葉を味わえるのだ。好きなタイプに出会ったら小躍りしたくなるくらい嬉しい。感受性、筆の運び、表現力、芯のある物語。

GREEでもアメブロでも仲良くしてもらった方々がいた。時には、リアルな友人よりもネットの友人に悩みを打ち明けることも。匿名であるということは、ある意味安心できたのだ。現在過去未来、側にいる人よりも刹那な関係がありがたいときもある。日常を離れて旅をし、人々の優しさに触れるみたいに。

その中でいったい何人とお別れしてきただろう。サヨナラさえ言わず二度と出会う事もない関係性。それでも、あの時、あの瞬間出会えて、言葉を貰ったことが今の私の一部になっているんだ。言葉って優しさから出来ている、そう思えたもの。感謝してるんだ。ずっとずっと、忘れないよ。

サヨナラさえ上手に言えなかった。でもあなたに会えてよかったね、きっと私。

これからもずっと、出会いと別れを繰り返すのだろう。でも今だけは、大好きなあなたの言葉を浴びていたい。あなたらしい文章で、私の心と脳みそにとびきりの波をかけてほしい。

私にはない、感性の雫を両手でそっとすくいとりたいから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?