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ニュージーランドとアウトドア

コミックエッセイ「家キャンプはじめました。」発売まであと3週間ほどとなりました(ドキドキ)。
今回は本の中でも触れた、私のNZ生活についてお話しします!

大学を卒業して半年後、アルバイトで貯めた100万円をもって私はNZに渡りました。
ワーキングホリデービザを利用して、語学の勉強やホームステイ、果樹園でのアルバイトなどを経験し、最後はNZ一周の旅。
誰も私のことを知らない国での様々な経験は「楽しかった」とか「ツラいこともあった」なんていう言葉で簡単に表現できない経験となりました。
間違いなく、私の財産です!

そのニュージーランドは、自然大国といわれる緑豊かな美しい国。
大都市のオークランドであっても、中心部をちょっと外れればいきなり牧歌的な風景に変わりますし、国立公園しかない駅にシーズンオフに降り立てば
「私以外に人はいるの?」と心配になるほど静かでした。

あのとき目にした自然の美しさは、人がいない美しさでもありました。

管理された自然をちょっと楽しむという感覚ではなく、自己責任で自然の中に分け入っていくようなイメージかもしれません。
そして、友達とおしゃべりしながらのハイキングではなく、たったひとりで、静かな山道をただただゴールを目指して歩く…。

当時、NZの公園は本当に人が少なくて、トレッキングコースも私しか歩いていないことが良くありました。時折大きなバックパックを背負った大柄な男性(欧米系)とすれ違うこともありましたが、それはそれでちょっとコワかったり…。

行く先々で様々なアウトドアアクティビティーを体験したNZ生活でしたが、「楽しかった」とおおらかに言い切れないのは、それが23歳の小柄な日本人女性という自分のアイデンティティーや、自分の弱さを突きつけられる体験でもあったからだと思います。

今でも「手つかずの美しい自然」を思い描くとき、そこに必ず「寂しさ」や「不安」や「緊張感」という感情が同時に湧き上がってしまうのは、あのときの経験からでしょう。

ここ最近「ソロキャンプ」が流行っていますが、どうなんでしょうね。私はもう「ソロ」はNZでお腹いっぱい経験してしまって、しばらくはいいかなと思っています。「ソロ」で行って友達を作るならいいかな~。






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