当たり前に感謝するって、難しい。
一昨日、「小児医療費受給資格喪失通知書」が区役所から届いた。いわゆる「子どもの医療証」が、所得制限に引っ掛かり更新できなかったので、7月いっぱいで医療費無料終了のお知らせです!とのお手紙だ。
私は横浜市に住んでいるんだけど、都内23区だったら所得制限なく15歳まで医療費無料だし、地域によっては18歳まで一律で無料とかあると見聞きすると、「横浜って本当に子育てに優しくない!」っていつも不公平に感じていた。
調べたって何か変わるわけじゃないのに、ネットで他の地域を調べて比べたり、横浜市の財政事情を調べたりして、さらにはついでに地域別で保育料まで調べ出して(横浜市の保育料は、高確率で世帯収入が高いであろう都内より、全然高い)、勝手にモヤモヤを募らせてみたり。
もう横浜から引っ越そう!と、藤沢市や鎌倉市を検討したこともあったけど、両家実家が横浜だから、子育て苦手な私は、医療費無料と比にならない恩恵をたくさん受け取っている。「あれ?お金だけ切り取って引っ越すってなんかおかしくない?」って我に帰り、「やっぱり実家の近くだよね」「やっぱり横浜好きだし」と大事なところを思い出し、不平不満を胸に大きく抱きながら横浜に居続けた。
だけど今回、「あと数日で医療費無料が終わります」とお知らせを受け取った時、モヤモヤしないどころか、むしろ自然と感謝が生まれていた。
「そもそも、普通は支払うべき医療費を1年間無料にしてもらうって当たり前じゃない事で、本当に有難いよな〜」と。
思い返せば長女は、毎年医療証をもらえたりもらえなかったりを繰り返していて、生まれてすぐの0歳児は所得制限に引っかかった。でも、次女が生まれた2020年は制度が変わっていて、2歳児までは所得制限がなくなった。
これって本当にすごいことだよね。
きっと市の担当職員の方々が、資料作ったり会議したりみんなんであれこれ調整したりして、一生懸命捻出してくれた予算なんだろうなと思うと、なんかグッとくる。(私は人の気持ちを軸に考えると、すぐ感動しがち)
長女は1歳の時に大病をして1ヶ月半くらい大学病院に入院した事があり、この時はラッキーなことに医療証をもらっていたから、医療費は無料だった。先に退院された方が医療証を持ってなくて、細かい金額を忘れたけど20〜30万くらいだったと聞いて、「医療証あってよかった〜」と思った記憶がある。
そのあとすぐ所得制限かかって、4年通った定期通院では色々検査するから、毎回万単位でお支払いし続けて、正直くそー!もし医療証あればと、毎回思ってたけど。(この事があってから、子どもの医療保険入ろうかなとか、引っ越ししようかなとか「お金」にフォーカスしてまたジタバタしてた)
でもさ、そもそも医療費って、病院で働く専門性の高い方々の高いお給料、病院の場所代、処置に使われる器具やお薬代など、光熱費など、医療のことを詳しく知らない私がパッと考えるだけでめちゃくちゃ高額だってわかる。
医療証ないから無料じゃないって言ったって、窓口負担は2~3割負担で済む。これってどう考えても当たり前じゃないよね。
それに所得制限に引っかかるくらい(横浜市のラインは結構厳しめではあるけど)、夫が健康で居続けてくれること、稼いできてくれていることだって、全然当たり前じゃないなって、今回改めて感じた。
私はなんでも与えられて当たり前精神、受け身で生きてきたから、たまにこうやって「当たり前は当たり前じゃないよ」って気付かせてもらわないと、すぐに不平不満を言い出しかねない。笑
自分でも全部きれいごとな気がして、言葉にするのはなんだかちょっと恥ずかしい気持ちがあるんだけど、今こう感じている自分の素直な気持ちに気付いたら、すごく気持ちいいな〜、あれ?私変わったかも、こう感じられる私ってめちゃくちゃ素敵じゃん!と嬉しくなったから、忘れないようにちゃんと残しておこうと思った。(そうしないとほら、またすぐに、不平不満を言い出すからね。)
ここまで結構いい感じのこと言ってたけど、、、滑り込みで、そろそろ行こうと思ってた(言い訳っぽいけど、本当だよ!笑)歯科検診だけ予約しました!!
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