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長女はいつも私を困らせる

私は子育てが苦手な自覚がめちゃくちゃある。

でも、超子煩悩な夫や、両家の両親、私の姉家族、保育園の先生方、いろんな人のサポートがあり、子供たちはめちゃくちゃ素敵な子にに育っていると思う。

まもなく6歳の年長さんの長女と、2歳になったばかりの次女。
どちらもかわいいのは言うまでもないんだけど…

だけどどうしても、一般的に手がかからないタイプの長女に対してイライラする事が多く、逆に手がかかる破天荒な次女のことは大抵のことが許容できる。
自分の中で客観的に見ると理解不能なこの現象をちょっと言葉にできそうなので書いてみようと思う。

長女の出産は、トラウマだったのかも

その前に夫との関係もちょっと触れておく。

夫とは高校1年生の15歳から10年付き合って結婚したものの、「10年目で結婚したい!(響きが最高じゃない?)」と自ら婚約と結婚を迫った不安から、「私のこと本当に好き?本当に結婚したいと思ってた?」と日々質問責めをして、勝手に精神不安定になるメンヘラ女に変身した。

その結果、夫から「もう無理、そちらのペースでいいから離婚したい」と言われ、踏ん切りがつかないまま、ズルズルと引き伸ばし、3年ほど関係は破綻していた。

紆余曲折あり奇跡的に夫婦関係が修復して、今まで考えられなかった「子供が欲しいね」なんて話していたらすぐに長女を妊娠し、久しぶりに平和でしあわせな妊婦生活を送っていた。

出産予定日は、元々9/23予定日だったんだけど、途中発育状態から9/25に変更された。
だから少なくとも9月中に生まれると思っていた。

だけど結局、ちょうど予定日2週間遅れの42w0dで誕生した。

予定日過ぎてからが私にとっては、何もかも思い通りにならない!と感じてとにかくしんどくて、何度も心が折れてしまった。

まず、希望する病院で産めなかった。
できたばかりのキレイで全個室、ご飯も最高に美味しくて、エステもついている、総合病院の分院で本当は産みたかった。

だけど、予定日を1週間過ぎたところで本院での出産が確定した。
本院は普通の総合病院だから、個室じゃないし、ご飯も病院食。こんなはずじゃなかったのに!って初っ端から不満爆発だった。

さらに、私より後から入院した人がどんどん出産されて、病室で響く赤ちゃんの声が増えていくし、いろんな人から「まだ?」と連絡がきてどんどん焦っていった。

最初は子宮口が柔らかくなる薬で様子を見ていたんだけど、私的にはそれもすごく辛かった。

自然派の病院だったから、ちょっとでも陣痛の予兆があると薬の服用をストップして様子を見るを繰り返す。だけどちっとも進まなくて、やっと始まるかも?の淡い期待はすぐに砕かれてしまう。

その内、ちょっとでも陣痛の流れが生まれ始めるとこの世の終わりなのではないかと思うくらい大袈裟に悶絶して、助産師さんや先生にまだまだだね!と軽く言われて、心が折れる。

夫や母が毎晩付き添ってくれてたんだけど、大体朝になると陣痛は収まってしまい「また産まれなかった…」と、がっかりする&不甲斐なさみたいなものを感じ続けるうちに、メンタルも体力も限界になっていった。

もはや一生生まれなんじゃないか?と感じて、「もういい加減にしてよ!さっさと出てきてよ!」とお腹の中の赤ちゃんに対して怒りに近いイライラも爆発していた。

結局、予定日から2週間を迎えた朝、今日の15時までに産まれなければ帝王切開に切り替えます。と先生に言われて、こんなに苦しんだのに帝王切開までするなんて絶対許せない!と気合が入り、なんとか午前中に産むことができた。

余談だけど、頭が見えてきたよ!と言われた次の瞬間、「あと何分で生まれますか?あと何回いきめば生まれますか?」と助産師さんに迫りまくった。
あと1時間くらいかな?と言われたけど、そんなの絶対無理!死ぬ!あり得ない!と信じない!次の陣痛で産んでやると決めたら、実際次の陣痛で生まれた。笑

でもまだ何も準備もされてなかったから助産師さんがめちゃくちゃ慌てて手袋つけたり、気合いと根性の勢いで産んだから、ばっちり裂けたり、産後お下のことでまたイライラしたりするんだけど。笑

で、正直に白状すると…、産まれてきた瞬間「かわいい」よりも断然、「やっと終わった」という燃え尽きた気持ちが大きかったし、後からじわりじわりと「本当に辛かった」と悲劇のヒロインばりに傷付いていたし、「なんで私がこんな思いをしなきゃいけないんだ!」って怒りも持っていた。

生まれたばかりの長女に対して、「マイペースで、せっかちな私とは絶対合わない」「きっとこれからも私をイライラさせる」そんな第一印象を持ったから、長女=「私をイライラさせる存在」というラベルとベッタリと張ったのだ。

だから、今改めて振り返ってみると、どんな小さな出来事であっても、「やっぱり長女とは合わない」「私のペースを乱す」「私の邪魔ばかりする」とイライラしては、その実績を自分の中にどんどん積み上げてきているんだなと、昨日気がついた。

そして、心から長女を愛せてないような気がする自分をずっと責めてきた。


そう思っちゃったんだからしょうがない

目の前で起きている事実をどう捉えるか、どんな印象として受け取るかって、全部自分で決めていると、最近気付いてからは、反応的な最初の感情って、基本的には【自作自演の1人コント】でしかないから、そのままダイレクトに自分の中に蓄積させないように気をつけている。

でも今までずっと私は特に長女に対して、「私って母親失格だな」って心の中で自分を責め続けてきた。

だけど、初めての出産、私史上極限状態の中、私なりに一生懸命頑張って、そう感じてしまったんだからしょうがない。

感じたという「事実」は否定しなくていい。そのまま、そうなんだねって認めていい。

だけど、今の私は長女の素敵なところもたくさんたくさん知っているし、私を困らせる存在って決めてたのは私だって気付いたから、今まで長女に貼り付けていたラベルはもうお役御免でバリバリ〜!と剥がそうと思う。

いつからだって、自分が見る世界は自分で決めることができる。
長女=私を困らせる存在、という世界はもう見ないと決めた。

こうやって、改めて感情と距離をとって振り返ると、長女はいつも私に行動する大きな勇気と、成長の機会を与えてくる存在だなって思った。

もちろん今までの態度とか、反省しまくるところもあるけど…、いつだって、気付いた時がスタートだ!
今この瞬間、見える世界を180度変えることできるから。

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