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決まる瞬間

前回の記事のつづきです。

私のリトリート参加までのストーリーを
第1回目からお読みいただくにはこちら。


7月のリトリートに
行きます宣言をしてから

約10日後、

リトリート主催者の方たちと
面談がありました。


ビバリーヒルズのご夫婦には
誰でも会えるわけではないこと。


そして、

本気で行くと
決めた人でないと

会えないので、

私は過去2回
リトリートに参加して
いるけれども

やっぱり面談が必要なのです。


むこうの世界は

そんな世界です。



なおちゃんは

崖っぷち。

瀬戸際だね。


主催の方に
そう言われました。



それは

人生の崖っぷち。


ここで、

今までの生き方を選ぶのか、

あちらの世界へ行くのか。




私の中で

答えは明白でした。


今までの生き方は

もうできないんだ。


私には

あちらの世界しか

ない。



それはわかっているのに

怖い。


ものすごく。



それはエゴの仕業だと

言われました。


どうにかこうにかして

逃げようとする。


これまでの自分を

守ろうとする。



ここで
人生の大転換を
するために、

あちらの世界で生きる喜びを
存分に味わうために

私は
生まれてきたのに。



昔は、

自分の使命を知りたい

と思っていたけれど、

使命とは、命を使うこと。


それは

人のためとか
大きな夢とか

そんなんじゃなかった。


私の場合

それはただ



本当の自分を生きること



だった。



ここでこの試練を
乗り越えなければ

あちらの世界へは

行けない。


これは

生まれ直す

苦しみなのだろうか。



なかなか

決まり切らない私に

主催者の方が言った。


私がこのブログに
書いているようなことを

自分では実践できないのに
書き続けるなら


私は

負の塊になる。



実存を伴った
自分の真実を書き続けるのか

虚構を書き続けるのか

どちらを選ぶのですか?

という選択を

迫られているようでした。



そして、

どんづまりの私に

リトリートの内容が
変更になったことが
告げられました。


当初の予定では
今回のリトリートも
前回同様に

2泊3日から
参加できたのだけど

やっぱりそれよりは

もう少し長く
ご夫婦と一緒にいて

みんなで遊んだ方が楽しいし、

参加者の変化が起こりやすい。

本当の、ナチュラルな自分が
自然と出てきやすい。


そんな理由で、

今回のリトリートは

6泊8日になりました。


金額は、一人部屋が・・・




血の気が引いていった。

プランの変更により

金額が

2倍近くに
なっていたからだ。



主催者の方の声が

遠くで鳴り響く。



とうとう

これで、終わりか?


今回は

さすがに

万事休すか?





前金は、一人部屋が・・・

相部屋が・・・


いちおう数字を書き取るも

頭は真っ白で

気分は

奈落の底へ

落ちていく。



もうダメだ・・・


今回ばかりは

諦めるしか


ない・・・





ないのか・・・?!!




うつむいて

目をつむった。




そして

目を開き、


書き取った数字を

じっと見つめた。



219万6, 200円



219万6, 200円



219万6, 200円



・ ・ ・


・ ・ ・


・ ・ ・





もらうしかない!!!





そんな言葉が

口をついて出た。




お母さん!!!






そう!

それだよ!!


主催の方が言った。




相部屋狙いでいきます!


そんなことを

口走っていた。




これが

私の負が取れた

瞬間だったらしい。


今まで自分一人で
なんとかしなければと

苦しんでいた私の

負が

取れた。


そして
それは同時に


肚が決まった

瞬間だった。



やっぱり「決める」

じゃないんだ。


「決まる」んだ。


この「決める」という経験が

今回2回目だったから

前回のときよりも

自分を観察できた。


そして、

このときもう一つ
体験したことは

ほんとに決めたら

「どうやって?」
「どうしたらそれができるの?」

という思考が

止まるということ。



自分で何かを
思いついたり、

アイデアを誰かから
いただけたりして、

それやって
どうなるのかは
わからないんだけど、

とりあえずやってみる!
という気になる。



逆に、

「どうやって?」が出てくるうちは

「決まってない」のだと思った。




これから、

また

始まるんだ。


あの場所へ向かって


私の物語が。


4月のリトリートを終えてLAを飛び立った上空


つづく

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