見出し画像

共産主義者、友人Kの想ひ出#3

坂本さんとの交際

美少女、坂本さんも私も異性と付き合うのは初めてという事になる。
美少女、坂本さんにとって私は始めての「男」で
私にとっては始めての「女」である事は事実なのだ。
所詮、子供のママ事でも思春期の交際ごっこだとしてもお互い「デビュー戦」だったわけであるとそう断定する。

私の成長という羞恥心、ある種の恐怖心、それらの感情や或いはただの観念(ことば)抽象的なものに付随する性的行為の具象化はその内向性に従い自身付き合ってる美少女ではなく同じクラスの仲の良い女子の井上さんや田原さんに向けられた。
井上さんは当時の一流アイドル松田聖子に似ているとされ髪型も真似ていた。
その明らかに膨らみだした乳房と整った顔で妙な色気があり男子にも非常に人気が高かった。

人気者だった私は明らかにその立場を利用し悪戯に井上さんの胸を触ったり明らかに勃起したペニスを井上さんの尻に押し付けたりして素敵な快感を得ていた。
嫌がって抵抗して叩き返したりするがなかなか嬉しそうにも観える。
その素敵な感覚を脳に記憶し持ち帰り自宅で想起オナニィ(シコ×2)ピュッとするある種合理的なライフスタイルを確立するに至った。

筆者は読者の混乱を考慮し熟考したあげく「シコ×2」という呼称にほとんど統一しているのだが実質、エクスタスィーに至るプロセスに於いてシコシコと2回でピッと発射するのはボクサーの減量に類似した禁欲が必須であり、さらに一流の楽器奏者の如く長い時間をかけて修練された完成されたフィンガースキルが必要だし、現実的により正確に記すのであれば「シコシコ×1000」「シコシコ×5500」
「シコシコ×7777」「シコシコ×9999andピュッ!」「シコシコ×♾️」
などと描写の幅は無限大だと考察するのだがどうか?

なかんずく自然な流れとして坂本さんの方にも交際相手である私が他の女子相手に、ふしだらな行為をしているという事実は女子同士の噂話で伝わっていた。

ある日、坂本さんの友達の大柄な女子の林さんグループ3人に呼びだされ説法を受けた。
林さんは姉御肌でみんなから慕われるキャラだった。誰に似ているとかでないが男子の大きな奴と同じくらいの背丈はある女子。


「尚貴、なんでそんなんするのぉ!?」

「実華ちゃん(坂本さんの名前)、尚貴が「そんなん」してるって知ってるで。」

「そんなんするやったら実華ちゃんにしたりぃやぁ」
「ほんまやわ」

畳みかける説法。

私はふざけたように微笑しながら黙っていた。

しかし今想うと女子達の理論は実華ちゃんの心情を女心、情念、まだ美しい純粋な気持ちを女子同志にしかわからない心で深く汲んだ情と知に訴えかける一流の優れたものだったように想える。

女子達の言うとおり普通に実華ちゃんの身心に優しく接して気持ちを伝えるのが正解だったのだろう。

実華ちゃんには指一本触れた事はないのに
他の女子の乳房を揉んだり勃起したポコチンを
その尻に擦りつけるという行為はまったく明らかに反社会的、道徳違反である。
まだ水のように純粋な実華ちゃんが傷ついていたんだから
それは暴力行為と類似するのかもしれない。

私は芽生えてきた三流の自我、自意識、虚栄心が、肉慾、そういった子供には訳のわからないおそらく自分自身の意識に反し静かに存在していたものに対してどうしていいかわからなかったのだろうか。

野球部の練習がイヤでたまらなかった私は
転校して離婚して再婚している父のところに行きたいと母に伝えた。

父は自営でも当時稼いでおり私一人くらいなんでもないようである。
そういった経済状況や生活の事、事情など薄々にしかわからないしとにかく転校したかった。

一番嫌だったのは全然楽しくない野球部の練習で夜まで時間をとられることだったのがメインな理由。

運動は好きだが野球なんか興味一切なくなっていた。

                  続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?