書く瞑想“ジャーナリング”とは
加藤シャンティ徳子さん著の「現実は脳ではなくハートでつくる」に出会う前から、日常をフロー状態で過ごす手段として「ジャーナリング」を行う方法をシェアしていました。
ジャーナリング(journaling)とは、「頭に思い浮かんだことをありのままに『書く』ことで自分を知り、ストレスを軽減し、メンタルヘルスを高める方法」のことです。
紙に書き出すことで集中力を高めることができるだけでなく、自分や物事を客観視することができ、そこから気づきや発見が得られます。
ジャーナリングは、「書く瞑想」とも呼ばれ、メンタルヘルスやマインドフルネスの手法の一つとして注目を集めています。
ジャーナリングは、テキサス大学オースティン校の教授で、社会心理学者のジェームズ・W.ペネベーカー(James W.Pennebaker)が、大学生を対象に行った実験「エクスプレッシブ・ライティング」の結果から注目されました。
さまざまな実験結果から、ジャーナリングは、悲しい出来事であれ楽しい出来事であれ、あるがままに出来事をたどりつつ、心の内面を縦横無尽に、書くことにより、ポジティブな内容を書いてもネガティブな内容を書いても、不安やストレスが低下して身体的健康度が高まることがわかっています。
ジャーナリングでは
頭で考えずに手を動かす
脚色しないで事実や気持ちをあるがままに書く
誤字や脱字を気にしない
など、事実や自分の気持ちなどを、頭で深く考えずに、ありのままに書き続けることがポイントです。
「こんな内容を書いている自分は、ダメな人間ではないか」
「こんなことを書くのは恥ずかしい」などのネガティブな感情がわいてきたとしても、自分を客観視しながら書き続けます。
これにより、自分が今置かれている状況に深く向き合いやすくなり、マインドフルネスの効果を高めやすくなります。
ジャーナリングは、グーグル社がマインドフルネスを実践する独自の研修プログラム「SIY=Search Inside Yourself 」の中でワークとして取り入れられたことでも有名になりました。
紙に「書く」ことを習慣化することで、自己を回復・管理できるだけでなく、書くことを通して自分自身の内面に意識を向けていくことで、心の奥底に眠る本来の願望や価値観を知るという側面もあるとされています。
このことから、ジャーナリングは「書く瞑想」と呼ばれています。
「ハートの力」と出会ってからは、「ハート=本来の自分自身」を感じるエクササイズを行った上で、ジャーナリングを行うようにしています。
また、加藤シャンティ徳子さん著の「現実は脳ではなくハートでつくる」でもエクササイズの結果をノートに書き記すことが紹介されています。
著書ではp234にノートの使い方も紹介されています。