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日本と中国で食べ方も異なる中国料理

中国の方が、餃子が日本では副菜のように食べられることに違和感を感じるのと同じように、餃子の調理方法にも違和感を感じるのだそうです。

餃子は中国では、秦の始皇帝が中国を統一する以前の紀元前1050年頃、周王朝の時代には、すでにあったそうです。
研究により諸説ありますが、初めて餃子を作ったのは漢方医学の名人であった張機だと言われています。

張機がある寒い冬の日に家へ帰っている途中、とても貧しい村を通りかかりました。その村には寒さをしのぐ衣服や体を温める食べ物もなく、村人は凍傷を起こしていました。これをみた張機は村の人を助けたいと思い体を温める漢方薬やスパイスをラム肉と一緒に煮込みシチューを作りました。そして、完成したシチューを小分けで作った小麦粉の皮で包み込み、それを温かいスープに入れて村の人々に振る舞い、冬に期間その料理を作り続けたのです。
すると、旧正月の大晦日までに村人たちの凍傷がみるみるうちに治っていき、喜んだ村人はこのお祝いをするために張機が作っていた料理を再現し、大晦日の夜に食べるようになりました。この料理こそが餃子の原型だと言われています。

餃子の形が耳の形に似ているのは
「凍傷で耳が落ちてしまわないように」
という願いが込められているのだそうです。

ということで、日本では焼き餃子が一般的ですが中国では張機の作ったような水餃子や蒸し餃子が一般的なのだそうです。
日本のように10個単位ではなく、それこそ100個単位で作って水餃子のスタイルで食べ、食べ残ったものを翌日に焼いて食べるのだそうです。

ちなみに、周の時代の暦は一年は冬至の翌日から元日だったそうです。
なので、中国では今でも冬至の日に冬至節の祝いとして餃子を食べる習慣があるそうです。

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