雑談のコツ
雑談って難しいですか?
日頃の会話でも、商談のとっかかりでも、恋愛でも。雑談をして相手の意識をこちらに向けてから話すと効果的なことが多いですよね。
ところがこの雑談が苦手って話を聞きます。何を話していいか分からない、話が広がらない、むしろ雰囲気を悪くしていないか、などなど
雑談が苦手な方にとっては苦行でしかない。なんとか始めだけでもって方に、その大事な「なんとか始めだけ」をお伝えします。
ちなみに雑談では「なんとか始めだけ」が結構大事です。色々な物事は”終わり良ければ総て良し”と言いますが、雑談は”始めよければ総て良し”と、いったんそう信じてください。
「大きな流れ」
1.相手との共通点を見つける
2.共通点から話し始める
3.話を広げるルートを用意しておく
4.相手が話し出したら受け身に徹する
大きな流れはこんな感じです。意識せずに行っている人もいらっしゃるでしょうし、この流れの逆をいって失敗した方もいるかもしれません。一つずつ説明します。
1.相手との共通点を見つける
雑談とはいえ、お互いに興味を持って話さないと続きませんし楽しくありません。もちろんその後にも影響します。年齢・年代・出身地・趣味・仕事内容・ファッション・・・何か共通点を探します。
何もなければ「天気」です。天気は地球上にいる限り少なからず影響を受けます。対面していれば共通の事象ですし、オンラインでもお互いの地域がどうなのか多少興味があるのではないでしょうか。
注意するのは、宗教・政治・スポーツ(ファン)などの、逆側になった場合に致命的になってしまう話題です。避けた方が無難です。
2.共通点から話始める
まずは挨拶をして、先ほど探した共通点から話し始めます。「そういえばご出身は〇〇とお聞きしました。私もそうなんですよ、良いところですよね」といった感じです。
ここで気を付けて欲しいのは、ポジティブな内容にすることです。
自分の出身なら良いところも悪いところも知っているし、色々と思うところもあるでしょうが、良いところを押し出して話した方がお互い楽しく話続けることができます。
3.話を広げるルートを用意しておく
話し始めてすぐに終わってしまう人がいます。とっかかりを見つけて話し始めても、話が盛り上がっていないと雑談はすぐに終わってしまいます。
雑談を続けるためには、話が進んだ場合に備えることが大事です。例えば、上記の出身地の話を出した場合には、この後の分岐点を大雑把に予想して、食べ物・観光地・人物などから自分が話しやすいテーマを予想しておきます。
相手から話が続かない場合に、自分から続けるストーリーを準備して、相手が話始めるくらい盛り上がるまで続ける話を考えておきます。
4.相手が話し出したら受け身に徹する
人は本来、話したい生き物です。自分でも好きな分野の話で盛り上がってひたすら話しっぱなしになったことはないでしょうか?相手もそうです。相手が気分よく話し出したら、聞くことが大事です。
ここまで来たらある程度土台ができていると思います。あとはタイミングを見て、自分の話したかった内容に移行してもいいし、このまま雑談を続けてもいいと思います。
5.雑談例
それでは、実際にどんな流れで話を進めるか見ていきます。
例)天気で話し出した場合
自分「こんにちは。今日は暖かいですね、2月とは思えません」
相手「こんにちは。本当に暖かいですね。」
自分「こんなに暖かければそろそろ桜が咲くんじゃないでしょうか」
相手「まさか。まだ2月も半ばです。さすがにそれは早いでしょう」
自分「そうですね。やはり3月下旬くらいでしょうか」
相手「例年だと4月初旬に満開でしょうかね」
自分「そういえば4月によくある人事で・・・」
といった感じです。
細かく見ると、①天気から相手の相槌を引き出し(無理やり)肯定を得たのち、②ツッコミを入れてもらって、ここから③相手を肯定するパターン。そして④本題へ。
実はこれは、実際に自分が話した内容です。色々と省略していますが、大体こんな流れで人事考課と人の異動について話をしました。
実際には3月下旬に桜が咲いていたので、後日この続きで盛り上がりましたが、肯定的であれば突拍子もない予想でも話のタネになると感じたパターンでした。
6.さいごに
雑談をすることのメリットは色々とありますが、何より楽しく話をするために役に立つものではないかと考えています。せっかく言葉を話すのですから、楽しく話したいものです。
あなたに、楽しい雑談を。