イギリスのテレビが伝えた、エリザベス女王最期の日
あまりにも突然だったというのが私の率直な思いです。イギリスのエリザベス女王がお亡くなりになりました。96歳でした。
最期の日のイギリス国内におけるテレビ報道を、時間を追ってご紹介します。
突然の一報
イギリス時間で12時30分を過ぎた頃(日本時間の夜8時30分過ぎ。以下の時間は全て現地時間)、突然のニュースが流れます。
エリザベス女王の健康状態を医師らが懸念しているとバッキンガム宮殿が発表したのです。
地上波のBBC Oneは特別報道に移行し、ヒュー・エドワーズがメインプレゼンターとして番組を進行していきます。
一方で各ニュースチャンネルもこのニュースを伝え続けます。
多くの記者が、バッキンガム宮殿のこの発表は「あまりに異例だ」と伝えていたのが印象的でした。
刻々と過ぎる時間
数時間、情報が大きくアップデートされないままバッキンガム宮殿やバルモラル城の前からBBCやSky Newsは報道を続けます。そして時間が経つに連れて、殆どの出演者は黒色の衣装に。
午後4時前、スコットランドのアバディーン空港に家族を乗せた飛行機が到着する様子をBBCなどが伝えました。
下記は午後4時過ぎの各ニュースチャンネルの様子。一方でBBCを除く地上波は通常放送を続けています。
夕方5時、地上波のチャンネル5が夕方のニュース”5 News at 5”を開始します。通常ならばオープニングが流れますがそれはカットされ、エリザベス女王のニュースを伝えました。
ITVも夜6時からの各地域のニュースは中断し、6時30分からの全国ニュースを拡大して放送した模様。
女王死去の発表
そして午後6時30分を過ぎた頃、エリザベス女王の死去が発表されました。各局が一斉に伝えます。BBCはヒュー・エドワーズは、まず速報として伝えました。
その後、News Reportという形で女王の死去を報道し、イギリス国歌が流れました。
女王死去を報じる直前からの一連の様子はこちらでご覧頂けます。
また、Sky Newsがエリザベス女王の死去を報じた瞬間です。
各局がどのように女王の死を報じたか、下記で比較しています。
デイリーメールによると、女王の長男であるチャールズ皇太子とアン王女だけが、女王が亡くなる前に到着することができたとのこと。一方でアンドリュー王子、エドワード王子、ソフィー夫人、そしてウィリアム王子は全員プライベートジェットでアバディーンに飛んだが、彼らは時間に間に合わなかったと伝えられています。
そして訃報が発表された直後、半旗が掲げられたバッキンガム宮殿とウィンザー城に虹がかかっていました。
怒涛のように過ぎていった6時間、私は全く心の準備ができないまま追い続けていました。あまりに大きな存在だったエリザベス女王がいなくなったことで、この世界はどうなってしまうのでしょうか。悲しみとともに、不安が募ります。
心より、ご冥福をお祈りします。
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