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アメリカ人のメディアに対する信頼度、過去2番目の低さに落ち込む

国民の分断が止まらないアメリカ。ある人はMSNBCを信頼し、ある人はFoxを信頼している一方、それぞれが他のメディアを信頼していない。そのためマスメディア全体に関する質問をすると、それはひどい数字になります。

ギャラップ社が9月上旬に実施した新しい調査の結果によると、国民の36%がマスメディアを”大いに”または”まあまあ”信頼していると答えました。これはドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの大統領選挙戦で32%を記録した2016年以来の過去2番目の低さでした。また、現在、29%の国民が "あまり信頼していない"、34%が "まったく信頼していない "と回答しています。

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1972年から1976年にかけて、68%から72%のアメリカ人がマスメディアを信頼していましたが、次にこの質問をした1997年には、信頼度は53%に低下しました。それ以降平均45%となったメディアへの信頼は、2003年以降は50%に達していません。

2016年に最低値を記録した後、2年間で13ポイント上昇しました。これは大統領とメディアが敵対し政権への監視が強化される中で、民主党員の信頼度が急増したことが主な理由です。しかし2018年以降は、すべての政党グループで信頼度が低下しました。

現在、メディアを「とても信頼している」「まあ信頼している」と答えたのは、民主党員の68%、共和党員の11%、無党派層の31%です。民主党員と無党派層の信頼度がともに過去1年間で5ポイント低下したのに対し、共和党員の信頼度は極めて低い状況が続いています。

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上記グラフにあるように、共和党のメディアに対する信頼度はこの四半世紀で50%を超えたことはなく、民主党員は50%を下回ったことはありません。

最後に、ニューヨーク・タイムズのエドモンド・リー記者がこの期間で起きた様々な出来事を追記していたのでご紹介します。


2016年の醜い大統領選で激減した信頼度はその後反発して回復しましたが、ここ4年は下落傾向が止まりません。共和党員のメディアへの信頼が回復するのはもはや絶望的に感じるし、民主党員の信頼も下がっています。果たして希望は残されているのでしょうか?

(Image courtesy: Gallup)

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