#8 月400H勤務でも英検1級、時間管理のヤマのヤマ

こんにちは、なおきまです。

今回の記事では「勉強時間の捻出方法」について書いていきます。

私が最も時間確保に苦しんだのは初任実務研修医(卒後1-2年目、いわゆる"研修医")の頃。

特に1年目は労働時間でいえば内科系で月350-400時間+α、外科で月400-500時間+αという状態でした。当時はあまりにキツくて、働いた時間を数えるくらいしか楽しみがなく、今でもよく覚えています。

この研修医の1年目、私は英検1級に合格しました。

正直合格ラインの点数を取るよりも、上級医・研修仲間と調整して受験することの方が大変だったまであります。

このような状況でも時間を見つけ、勉強をやめませんでした。

研修医が終わってからも、時間のやりくりを意識して英語学習が途切れないようにしています。

以下、それを述べていきたいと思います。

前提として、自分に合う時間の捻出方法はそれぞれ違います。そのため勉強法と同じく、誰かのやり方をそのまま真似してもうまくいきません。

私の経験が皆さまの生活、環境に合った手法を確立する一助となれば嬉しく思います。

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この記事では2つの方法を書きます。

1つ目は主に研修医時代に採用した、「隙間時間を徹底的に利用すること」です。

重要なのは、何をやるか決めておくことです。

3分あれば単語帳
5分あれば解いた長文の読み直し
10分あれば語彙問題
15分あれば長文問題やスピーチ暗唱

のように決めておきます。

迷っている時間などなく、時間を見つけたら取り組む反射神経を意識しました。

いつでも取り組めるよう、単語帳を、問題集を、あるいはそのコピーやノート、アプリの入ったデバイスを身近に置いておきます。

この隙間時間、まとめると月400時間労働でもそれなりの時間になります。細切れの時間を有効活用すれば、何か1つ手応えのある成果を得られるでしょう。

コツとしては、時間が細切れなので復習も細かく行うことです。

隙間時間の学習で集中することは難しいことが多く、覚えたか・理解できたか・使えるようになったか、シビアに評価する必要があります。

なお、タイトルにもある英検1級は研修医1年目の冬にチャレンジ。

一次はギリギリ、二次は少し余裕を持って合格しました。

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2つ目は今の私が重要視している、「まとまった時間を確保すること」です。

現在の私は通訳訓練に重点を当てていることもあり、なるべくまとまった時間を確保したいと考えています。

例えば朝活のように、規則正しいサイクルで学習ができれば一番いいと思います。

一方、例えば比較的不規則な働き方(夜勤、当直など)をしている場合では、朝活のために早く寝ることが難しい場合もあります。ある時は朝活して、ある時は深夜に勉強する、といった生活はリズムを作れず継続困難になるリスクがあります。

そのためおおよそどの日程でも起きているであろうコアタイムを狙って学習時間の確保を目指すのがよいと私は考えました。

まずはやること1つ1つ、なるべく早く終わらせる努力をします。

仕事を早く済ませ時間を確保し、食事や入浴、その他の家事などを一連の行為としてまとめて行う。

30分掃除をして、10分休んで45分かけて買い物に行く。

25分で掃除をしてすぐに買い物。事前に買うものを整理して移動を早歩きにして35分で終わらせる。

これで25分の節約。

実際はこの通りにはいかないことも多々ありますが、このような意識をもって学習時間を確保しようと努めるところから全ては始まると思っています。

小さな意識の積み重ねで、家族と過ごす時間も大切にしつつも場合によっては60分以上のまとまった時間を確保できることもあります。

研修医以降もこの2つの方法を軸に英語学習を継続し、2023年8月時点で英検1級、TOEIC LR990&SW400、国連英検 特A級、全国通訳案内士、工業英検1級、JTFほんやく検定1級(日英、医薬)、ビジネス通訳検定(TOBIS)1級などを取得し、今は通訳学校で同時通訳の訓練を受けています。

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さて、時間の捻出について書いてきました。

「なんだか普通じゃない?」

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、全くその通りです。

1日24時間しかない限られた中、学習時間を確保する方法は、

・今までやってたことを早くこなす
・優先順位の低いことをやめるor頻度を減らす
・活用できていなかった時間(隙間時間)を有効活用する

くらいしかありません。本質的にはどんな時間の捻出方法もその組み合わせです。

「目標を持つ」「楽しめることから取り組む」といったモチベーションの面から、「○○の後は必ず勉強」のような仕組み化の面から、多面的に時間確保につとめ実行していくことが継続のためと習慣とマインドセットの醸成を助けてくれることでしょう。

まず学習をしようという決意やマインドセットがあって、方法論がそれをサポートしてくれる。

この意識さえあれば、きっとタイムマネジメントはうまくいきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。本記事が皆さまのヒントになれば幸いです。

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