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憂鬱

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平沢直樹が書いた小説「憂鬱」をまとめて読めます。
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#ニューヨーク

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」- 21 もっとお互いを深く知りたいから

「ユリアさん、この後、私の家で飲み直しませんか?」美里は下心を隠すかのように、丁重にユリ…

naokihirasawa
22時間前

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-19 美里がいよいよニューヨークで起…

美里はまず人材派遣会社に就職することにした。これは彼女が将来的に自分の会社を設立するため…

naokihirasawa
10日前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-18 専業主婦である母を受け入れられ…

吉永美里は、生まれつきの優等生だった。小学校から中学校まで、成績は常にトップクラス。高校…

naokihirasawa
13日前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-17 憂鬱はどこまでも追ってくる

夏休みが終わり、玲実が日本に帰国する日が近づいてきた。空港で再び別れを告げる時がやってき…

naokihirasawa
2週間前

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-15 METでドガのバレリーナの絵に感動…

バレエの主役を演じた公演後、ユリアは、ビデオ通話で玲実にその喜びを伝えた。「玲実、そろそ…

naokihirasawa
3週間前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-14 ニューヨーク移住そしてオーディ…

ユリアがニューヨークの新しいダンススクールに入学することが決まり、ついに出発の日がやって…

naokihirasawa
1か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-13 いじめの対処にユリアの両親はどう決断したのか?

学校での話し合いを終え、ユリアを連れて自宅へ戻った。敦子は、心の中で怒りと葛藤を抱えていた。娘が受けた仕打ちを思い出すたびに、彼女の胸は痛んだ。 「どうしてこんなことが起こったのかしら……」敦子は静かに呟いた。 夫のルーカスがオフィスから戻ってきた。敦子とユリアが神妙な面持ちでソファに座っているのを見て、少したじろいだが、敦子は気持ちを落ち着かせてゆっくりと事の成り行きを話した。 「そんなに大変なことが起きているならば、電話してくれればよかったのに。僕も立会いたかった。