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憂鬱

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現在NY在住で、執筆活動を続けている作家の平沢直樹が書いた小説「憂鬱」をまとめて読めます。 NYでダンサーとして活躍するユリアに出会った、小さなIT企業の社長、美里は、新しく起…
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2024年6月の記事一覧

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-15 METでドガのバレリーナの絵に感動…

バレエの主役を演じた公演後、ユリアは、ビデオ通話で玲実にその喜びを伝えた。「玲実、そろそ…

naokihirasawa
4か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-16 いよいよ二人が結ばれる日

その後、二人は再び地下鉄に乗ってセントラルパークに向かった。 「スタジオまでは地下鉄で通…

naokihirasawa
4か月前

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-17 憂鬱はどこまでも追ってくる

夏休みが終わり、玲実が日本に帰国する日が近づいてきた。空港で再び別れを告げる時がやってき…

naokihirasawa
4か月前

<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-18 専業主婦である母を受け入れられ…

吉永美里は、生まれつきの優等生だった。小学校から中学校まで、成績は常にトップクラス。高校…

naokihirasawa
4か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」-19 美里がいよいよニューヨークで起…

美里はまず人材派遣会社に就職することにした。これは彼女が将来的に自分の会社を設立するため…

naokihirasawa
4か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」- 20 美里とユリアのデートはリンカー…

美里は日々のビジネスの忙しさに追われながらも、どこか心の奥にぽっかりと穴が開いたような感…

naokihirasawa
3か月前
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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」- 21 もっとお互いを深く知りたいから

「ユリアさん、この後、私の家で飲み直しませんか?」美里は下心を隠すかのように、丁重にユリアを誘った。 「ええ、もちろん。美里さんのお家はいつも素敵だもの。」本当に飲むだけなのかな?と考えながら、ユリアはどこか緊張感を感じていた。何色の下着だったかな?新しいのはいてきたかしら。。。 いつの間にか、下着のことを気にしていた。 美里の家は、相変わらず広々としたペントハウス。一人暮らしで仕事も忙しいからか、たいして装飾品もない。ミルク色で温かい色の壁ではあるが、なんとなく静けさ