Vol_17:空中戦と地上戦
僕はよく、空中戦と地上戦という話をします。
ビジネスにおける空中戦とは、
例えば広告、PRなどを活用して広く世の中に情報を伝えて、お客様がサービスを知ってくれて、お客様から企業に問い合せをしてきてくれる。
webマーケ、SNSマーケ、コンテンツマーケなど、プル型のマーケティングのことです。
職種で言えばマーケターや広報、企画などが代表的です。
対して、地上戦というのは、
例えば電話、FAX、訪問、イベントなどを通じ、ターゲットを明確にしたうえで直接企業からアプローチをする。
プッシュ型のマーケティングのこと。
職種で言えば営業職や販売職が代表的でしょう。
なので、
空中戦=マーケ・企画・広報=「プル型」
地上戦=営業職・販売職=「プッシュ型」
こんな感じで伝えています。
空中戦ばかり行っている企業は、
地上戦を増やしたほうが効果が高まります。
地上戦ばかりしている企業は、
空中戦を増やさないとと効果が高まりません。
企業活動においてどちらも重要なのは分かると思います。
しかし、なかなか両方できる人や会社は少ないのも事実です。
だからこそ、両方を組み立てられるようになると企業の強さが高まると実感しています。
一方で、もし偏りが出ても、偏っていて問題ないと思っています。
もう少し言うと、個人レベルではどっちかに振り切っているべきだと考えています。
誰しも強みを持っています。
空中戦向きの人もいれば、地上戦向きの人もいるのです。
それに上も下もないのですが、空中戦を戦う人は文字通り、地上戦を見下す傾向にあります。笑(山本調べ)
なんなら、地上戦を戦う自分自身が、自分を卑下している人もいます。
人は「自分にはないもの」に憧れるものですが、一番最悪なのが「中途半端」でどちらにも使えない能力だと思いますので、どちらかに振り切ることは大切です。
瀧本哲史さんの著書
『ミライの授業』にこんな一節があります。
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マンガ「ONE PIECE」の主人公ルフィ。
あるいは、PRGの代表「ファイナルファンタジー」の勇者。
彼らのそばには、いつも「仲間」がいますよね?
どんなに強い勇者でも、一人で冒険に出ることはありません。
戦士、魔法使い、僧侶といった個性豊かな仲間たちと「パーティー」を組んで、世界を救う旅に出ます。
RPGは勇者一人でクリアできるほど甘くないですし、それは現実世界でも同じです。
信頼できる仲間たちと協力して、大きな事を成し遂げる。
会社はそんな仲間を見つける格好の舞台でもあります。
(中略)
ただし、仲間たちと「パーティー」を組むには、ひとつ条件があります。
もしもRPGで戦士だけのパーティーを組んだとしたら、どうなると思いますか?
戦士は武器を持てば誰にも負けない心強い味方です。
ただ、戦士は敵を眠らせる魔法は使えないし、味方を回復させる呪文も使えません。
戦士だらけのパーティーでクリアするのは、かなり難しいでしょう。
サッカーでも一緒ですね。
いろんな個性が集まってこそ、チームとしての総合力がアップするのです。
さて、お互いの長所がうまく噛み合うようなパーティーをつくる。
このときに必要となる最初の作業は「自分の個性を知ること」です。
戦士も魔法使いも僧侶も、みんな「自分の人生」の主人公です。
彼らから見れば、勇者のほうこそ脇役のひとりに過ぎません。
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企業はタイミングや時世を見ながら戦い方を変えていきます。
偏らせても、もう少し推進する時か、
偏っているのでバランスを取る時か、
その決断こそが大切なだけで、重要なのはどちらも一流の空中戦・地上戦を繰り広げる戦闘力があるかどうかです。
そのときに「中途半端」な能力しかなければ、どの時代でも負けます。
瀧本先生が言うように「自分が何者か?」すら分からない人に、人生のフォロワーなど付いてこないと言えます。
ちなみに、私はゴリゴリの地上戦タイプです。
幼いころから思慮浅く、落ち着きのない子だったため、とてもじゃなく空中戦は向いていません。
ですが、僕は「人生すべて営業」だと思っているので、営業スキルに秀でることは、AI時代においても重要だと思っています。
これからもモノを買うのが人である限り、買う側が安心と信頼を買いたい構造も変わりません。
空中戦で多くの人にサービスが知れ渡ったとき、購買決定の最終手段で顧客心理に直接シュートを撃ち込める営業スキルは企業にとって売上構造の”最終兵器”であり続けるだろうと思っているからです。
ラスト1マイルのプッシュによって、人のココロを動かす仕事って最高ですよ。
という、ポジショントークをしたところで終わりたいと思います。
では引続き、優秀なマーケター(空中戦)を募集しております。
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