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Vol_6:社員に求めるスケールと視座

昨日は「ネオあす」という会社の新規事業プレゼンがありました。
ネオあすは、部長格のメンバーが集まり、各チームごとに新規事業を立案するという企画なのですが、多くのチームが「業務改善案」や「今の事業の延長線上」の提案ばかりで、新たな領域や自事業とは関係ない分野への提案は少なかった印象でした。

さて、最後の総括で、弊社代表と取締役からいただいたフィードバックが非常に印象的でしたのでシェアさせていただければと思います。


代表からは、リクルートHD社長に就任した井木場(いでこば)さんの例をもとに話がありました。井木場さんと言えばindeedの買収を実施されたことで有名な方。日本企業が海外M&Aで進出して成功している事例は数少ない中、見事にそれをやり遂げています。

井木場

井木場さんが、役員という立場でindeedの買収を提案したのは、強烈な『全社視点』を持っていたからだと。そのように立場に関係なく、『全体にインパクトのある提案』をできる人が次世代のリーダーになっていくというお話しでした。

実際に、indeedはM&Aから7年で約700億円の営業利益を生み出す事業にまで成長し、海外進出前は、10%に満たなかった海外売上比率は、約45%まで高まっています。まさにリクルートをグローバル企業に押し上げた提案だったと言えると思います。井木場さんは、こうした実績も認められ、昨年に代表取締役社長兼CEOに就任されています。

まさに今回の新規事業提案が、自事業や現在の業務改善に留まっていることを深く反省した次第です。


また、取締役からは、現在のグループの規模を考えると、次に役員になって
いく人は「営業利益10億円」の事業を作れる人材であるというお話しをいただきました。
少し儲かるとか、昨対110%というレベルではなく、グループ全体にインパクトのある規模で事業創造をすることの大切さを教えていただきました。


お二方の話に共通していたのは「今の延長線上ではダメだ」ということだと。リクルートも弊社も急成長をしたタイミングには、大きな意思決定とともに、新たな領域への挑戦がありました。それは、オーガニックには生まれず「異分子」を引き入れてこなければいけない。もしくは、全くの別視点で創造しなければならない。それをやり遂げた人材がニューヒーローになるの
だということでした。

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常に『戦局を変える一手』を考え続けることの大切さ、大きな規模感で考えることによって生み出される事業を作ることの大切さ。今の自身に足りない部分だと感じました。


ちなみに、リクルートの井木場さんは、カーセンサーの営業をしていた時、全社表彰もされ、今後は独立を考えていたそうです。実際に、退職してネットビジネスをやると申し出た時に、当時の上長である峰岸さん(現リクルートHD会長)に次のように言われたそうです。
『そうだな、お前はそんなふうにして年商10億円くらいの会社を作って、外車とか買ったりするのがお似合いかもな』年商10億円の会社を作ることも十分に凄いことですが。

でも、「お金でなく社会のためになるもっと大きなことを」と伝えたかったのでしょう。これも視座の高さや、スケールの問題だと思います。結果、出木場さんも納得して、退職を思いとどまり、現在では時価総額9兆円企業のトップです。スケールと視座が、その人のすべてを決めるのだと感じました。

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