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中国VISA取得までの道のり🇨🇳
自宅↔︎中国VISA申請センター、往復3回(受け取りを含めたら4回)に渡る、中国VISA取得までの道のりのお話。
☆準備☆
-オンラインでの申請&印刷(1時間くらいかかる)
- 滞在期間中全ての日数の宿泊予約(予約確認書印刷)
- 中国出入国往復航空券(eTicket印刷)
- パスポート原本
- パスポートコピー(顔写真のページ)
-顔写真1枚(いつのでも良い笑)
※全てをプリントして紙媒体で持っていく必要がある
☆1回目☆
1時間ほどかけた書類を携えて、いざ国際展示場駅へ。
国際展示場駅からVISA申請センターまでは歩いて5分くらい。東京ビッグサイトを正面に見て右にある大きなビルの12階にある。
エレベーターを上がり扉が開くとそこは…
真っ暗だった。
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申請センターの扉の前には5、6人の人だかりができていた。聞くと「やっていない」とのこと。
Googleマップで調べた時には営業中になっていたが…。
扉の横に貼ってあった【お知らせ】の貼り紙を見ると、
【清明節休業のお知らせ】
調べたところ中国には祝祭日がいくつかあり(春節、清明節、労働節、端午節など)その期間は連休になるということ。
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日本でも中国の施設には関係あるのですね…。
自宅との往復電車賃1600円以上かかるのに。
やりどころのないふつふつとした気持ちを抑えて近くのサイゼリアへ。
その日はせっかく東京まで来たのだからなにかしなきゃ!という衝動に駆られて、iPhone SEだった私のスマホに終止符を打ち、iPhone 15Proを購入して帰宅。
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☆2回目☆
HPを何度も確認して(実はHPの下の方に小さく清明節休業の情報は書いてあった)から、いざ2回目の出陣。
到着するとまずは営業していることに感動🥺
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毎日営業しているのにも関わらず100人近くの人がVISAを求めてやって来ていた。
入り口にいたおじさんから番号札を受け取り列に並ぶ。
自分の番になって準備していた書類を提出する。
順調かと思いきや途中で、
「帰国用の航空券はありますか?」
と聞かれる。
(…待ってました〜!)
と心の中で思うのと同時に、
「モンゴル行きの列車を中国に着いてから取ります!」
と声高らかに伝えた。
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実は事前に電話で確認をとっていた。必要書類に往復航空券の取得と書いてあったのだが、私の予定では中国に着いてから北京でモンゴル行きの列車を予約する予定だった。(ネットでは予約ができなかったため)
それでも大丈夫なのか電話で聞いてみると、
「それを直接伝えられれば大丈夫ですよ」とオペレーターの方がカタコトの日本語で教えてくれたのだった。
しかし、
「それではダメですね。航空券、もしくは別の国に行く交通機関の証明がないとVISAは取れません」
「いやでも電話で聞いたら大丈夫だって…」
「ダメです」
一刀両断。
完全敗北。
じゃあ、どうしたらいいんだーーー。
とりあえず2回目のサイゼリアで、気持ちを整えて帰宅…。
☆3回目☆
ついにこの日を迎えた。
準備は万端。
模索した結果、【北京発ウランバートル行きの航空券】を購入!(夢だった寝台列車での国境越えはお預け…)
そのチケットを携えていざ3回目の出陣!
もう「ただいま」と言いたくなるくらいこの建物にも慣れた。
慣れた手つきで申請場所まで行く。
もうすんなり通る未来は見えている。
しかし…
「宿泊場所の情報は1日目だけですか?」
「はい」
「滞在日数すべての宿泊先情報が必要です」
「…?全ての日数分の宿を予約しておかないといけないということですか?」
「はい」
終わった。
旅人に予定はない。
全ての予定を出発前に考えられる訳がない。それはツアーだ。
2週間全ての宿を予約しておくなんていうのは不可能に近かった。
途方に暮れている私を見て担当の方が、
「中国に知り合いいないの?その人に招聘状を書いてもらえれば大丈夫よ」
なんやそれ?
どうやら、中国在住の方に「私は野澤を家に泊めますよ〜」という一枚紙を書いてもらえればこの宿泊先情報になるらしい。
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調べると色々な招聘状の種類が出てくる
「中国の在住の知り合いなんていな………」
「!!!!!」
1人連絡をとっている方がいた。
4年ほど前にInstagramで知り合ったSさん。
お互いに好きな小説家がいて、その小説家のインスタライブで私がコラボしたときにフォローしてくださった方。
Sさんは上海に住んでいるというのをInstagramで知っていた。
なんとなく頭の片隅にSさんがいて、中国に行こうと決めた日にDMを送ってみた。
そこから何回かやり取りをして、中国VISAの取り方についても聞いていた。
ただDMのやり取りだけで、直接の関わりはない。
しかし、WeChatの連絡先を交換していたため電話はできる。
(Sさんに頼んでもいいかな…)
という考えが頭をよぎる。
時刻は14:00。申請センターが閉まるのは16:00。
あと2時間しかない。
今から全ての予定を立てて宿を予約するのは現実的に不可能。(あとから思えばキャンセル可能な宿にとりあえず予約をするという選択肢もあったが、焦っていたため考えられず)
もしこれが1回目の申請であれば帰って考えたかもしれない。
しかし、もう3回目。
さらには中国に出発する日ももう迫って来ている。
時間がない…。
そう思った時にはWeChatを開き、はじめましての方に電話をかけていた。
(出てくれるかな…)
という不安な気持ちになる前に、Sさんは電話に出てくれた。
「VISA申請センターに来ているんですけど、招聘状というのを書いてもらえませんか…」
「いいですよ〜」
と私のわけわからん問いに即答。
招聘状は本人の手書きである必要がある。
そのため近くのコンビニに行きプリントアウトしてくれて、複雑な書類を全て書き上げて、データを送ってくださった。
この時点で、営業終了まで残り時間15分。
焦っていた私を見て係の方が、無料でそのデータをプリントアウトしてくれた。(本当は有料)
その日最後の客となり、その招聘状を持って最後のトライ!
結果は……
「書類OKですね〜。そこでお待ちください」
「ありがとうございます…!!!」
全てが解放されたような気分だった。
その後は流れるように審査が行われて、パスポートを預けて無事終了。
審査が通れば約5日後にVISAを貼り付けたパスポートがもらえるらしい。
兎にも角にも、
お仕事前に、わけわからん人からのわけわからん頼みを快く受け入れてくださったSさんに大感謝。
そして後日無事にパスポートを受け取り、約1ヶ月に及ぶ中国VISA申請の物語は幕を閉じた。
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ここまで読むと中国VISA申請は大変なんだと思うが、決してそんなことはない。
普通の旅行であれば往復航空券もあるし、宿泊先情報もあるだろう。
要するに
バックパッカーには向いていない
ということ。
世界一周旅行者で中国に行っている人が少ない理由も納得できる。
中国在住の知り合いがいる方はぜひその方に招聘状を書いてもらうことをおすすめする。
いない方はとりあえず私に相談してください!
中国がより一層楽しみになった出来事でした!
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