スリランカカレー

ラサ(六味)という考え方について①

皆さん、こんにちは。

ここ最近は「やるべきこと」に追われる日々で筆がすっかりと止まっていました笑。

いや、それにしてももうすっかり春の様相ですね。太陽の光も、街も畑も山も、春らしい生命の気配が漂ってきている。スーパーにも菜花、わけぎにふきのとうなど、野の香りが強いものが出てきて、スパイス料理家としてはどのようにこれらの香りを活かそうか、などと考えてウキウキします。春野菜の苦味や渋味がスリランカカレーにはぴったりなんですよねー。当面は春が賑わうカレープレートにしようかな。

ここまで書いたのが10日ほど前、、、笑

もう次の野菜たちが次々と顔を出していますね。菜の花はスーパーから消えてしまった。鉄は熱いうちに打てってね。

さてさて、今回はスリランカプレートを作る上で一つの基礎の考え方、ラサ(六味)について書いていこうと思います。

もしかしてnoteを書き始めて初の料理についての記事かも。ようやく笑

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photo: Kurunduwatta, Sri Lanka, 2019

さて、現地に滞在してる間、「ラサ」という言葉をチラホラとよく耳にしました。この言葉、六味と解釈することができて「塩味、甘味、酸味、苦味、渋味、辛味」を意味します。

ちなみに日本の五味は「塩味、甘味、酸味、苦味、旨味」なので、六味にあって五味にないものは「渋味、辛味」ということになりますね。

この六味が揃ったプレートが「揃ったプレート(完成されたプレート)」であると。つまり、苦味や渋味など、最近の日本の食卓からは嫌われている味も必要だと考えられているのが面白いところです。

最近の日本の野菜は、柔らかい、甘い、マイルドなどが主流だと感じるのです。誰にでも食べやすく、美味しいと感じるモノ。それはそれでやっぱり美味しいけど、でも何だか腑抜けてる。言葉を選ばずに抽象的に例えるなら、本来の毒気がないというか、野性味がないというか、味気ない。「アクも味のうち」という言葉があるように、日本にもそんな考え方があるのに多くの野菜たちが野性味を奪われすぎてる気がするなー。

と、今回はここまでにして、もう少し「ラサ」という考え方に触れていこうと思います。

See you again!!

スリランカ 海

photo: Kurunduwatta, Sri Lanka, 2019

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