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土曜版 ブランディングの現場から 2022/1/22

ブランド強化とは店舗を強化すること?

今回の「ブランディングの現場から」はとある経営者が理解していたブランド強化の定義を理解し直してもらう難しさについて書いていきたいと思います。
ある経営者はブランドとして強化しなくてはならないのは販売拠点である、という考え方が強すぎて、コミュニケーションの手段であるソーシャルメディアやコンテンツについて深く理解していただけなかったという事例にあったことがあります。
ブランドとのコミュニケーションは人それぞれあるので、自分の定型化した情報収集の手段とその頻度、重要性は、その人の行動がベースとして考えられてしまう傾向があります。
結果的に丁寧なコミュニケーションを取らないといけないのに企業側の理屈でそのコミュニケーションをやめてしまったりということが生まれました。
ブランドはある程度積もっているものがあるので、すぐには崩壊しませんが、疎遠になるのはコミュニケーション不足であることがほとんどです。
いいものを作って届ければ売れる時代ははるか昔に終わっていて、コミュニケーションを中心としながら、ブランドと顧客との繋がりを作っていくことが大切です。
今回上げた事例の場合、販売店の強化に投資をしていくというのも戦略なのでいいですが、少なくとも顧客との会話をしなくなるのはダメージが大きいと言わざるを得ないものでした。
戦略をシャープにしていくことは大切なことですが、顧客視点で考えていくことはブランドを扱う方々にとってはかなり重要なのです。

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