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誰の認知を取りにいくのか

ブランド認知率を増やすと言っても

さて、今回の記事は認知率についての基本に触れておきたいと思います。ブランド認知という言葉だけ記憶されていて随分と曖昧な定義になってしまっているので、まずは認知率というのはどのように定義しておくべきか、から始めたいと思います。
認知率を測るためには、調査をかけることが必要となるのですが、それを測る上で注意しなくてはならないのが、そのブランドを思い浮かべるのにどのような質問をするのか、という点です。
これには二つの調査方法があって一つは助成想起、もう一つは純粋想起です。
助成想起とは、例えば、「このブランド名を知っていますか?」という質問の仕方で答えられるものです。つまり、出されたブランド名そのものを知っているかどうかを導き出すことができます。一方で、純粋想起とは「このような商品・サービスで知っているブランド名を教えてください」という質問で出てくる回答を集計したものです。当然ながら、純粋想起の方が出にくのは理解いただけると思います。

どのようなブランド認知を取るのか

では、どちらがブランドとして強いのかについてですが、純粋想起でブランドの認知が高い方がブランド認知としては強いと言われています。特に、純粋想起で1番最初にそのブランド名が出てくることを

トップオブマインド

と呼んでいて、ブランド名として一定の認知を確保しており、競合他社に対してアドバンテージを持っていることを示します。このトップオプマインドを取っていくためにはかなりの戦略とそれに向かうためのプロセスが必要となります。
というのも人の頭の中を変えていくことはそんなに容易なことではないので、一つ一つステップを踏んでいくことが大切になります。

誰に知ってもらいたいかを明確に

では、認知を増やしていくためには何から手をつければいいのかについて書いておきたいと思います。その後のプロセスはブランド認知がどこまで進んでいるのかを明確にしながら打ち手が変わってくるので、まずは入り口だけ間違わないようにしましょう。
まず、認知を取ると言っても誰の認知をとっていきたいのか、というのが非常に重要です。つまり、カテゴリーを絞っていく必要があるのです。
例えば、自転車のブランド認知を広めたいと思った際に、一般の方々全員にブランド認知されるのではなく、自転車に乗る方々の中でのブランド認知を取っていくことが大切だし、自転車に乗る人全員ではなく、例えばスポーツ自転車に乗る方々の認知をとっていく方が大切です。つまりあなたのブランドを最初に買う人たちが誰なのか、を明確にしながら進めていくことが大切です。この人たちにどのようなブランド価値を提供していくのか、その点を明確にシンプルにしていくことがブランド認知を広げていくための入り口です。

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