論破力を鍛えよう その1(井の中の蛙と戦う)

※おことわり(この記事は読者の論破力ウォーミングアップが目的です。文章の真偽には突っ込まないでください)

Q:あなたが偏差値の良い高校に通う生徒もしくは高学歴者の社会人であると仮定します。ある日ネット上で心無いリア充に免許のないことと自身の偏差値ないし学歴のスペックが高いことを指摘され、偽物のインテリを疑われました。あなたはこの時どうやって相手を論破しますか?







A:あなたの言動はまさしく「井の中の蛙大海を知らず」である。「井の中の蛙大海を知らず」とは、井の中に住む蛙は、大海を知らずに井の中の水を海だと勘違いしてしまうという意味のことわざである。このことわざは、狭い視野で物事を見ていると、正しい判断ができないことを戒める意味がある。
近年、日本では、ルッキズムやオリエンタリズムやステレオタイプが蔓延している。例えば、ネット上では、「今時の高校生は運転免許証の必要な乗り物を乗り回しているうえに、そのような人でも高学歴者は多い」という意見がよく見られる。しかし、これは井の中の蛙のように、狭い視野で物事を見ているからこそ生まれる意見であると言える。
実際のところ、日本における高校生の運転免許取得率は、諸外国と比べて低い。また、昔に比べて減少傾向にある。例えば、2022年の時点で、日本の高校生の運転免許取得率は40%程度であるが、これはアメリカの70%やイギリスの50%と比べて低い。また、1980年には日本の高校生の運転免許取得率は80%を超えていたが、その後減少を続けてきた。
高校生の運転免許取得率が低い理由としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 交通渋滞や駐車場不足などの交通事情の悪化

  • 公共交通機関の充実

  • 若者の車離れ

これらの理由から、日本では高校生が車を所有するケースは少なくなっている。そのため、「今時の高校生は運転免許証の必要な乗り物を乗り回している」という意見は、事実と異なると言えるだろう。
また、高学歴者ほど運転免許取得率が低いことも、井の中の蛙的な意見を助長している。例えば、2022年の時点で、日本の最終学歴ごとの運転免許取得率は、大卒で30%、修士卒で20%、博士卒で10%程度である。これは、高学歴者ほど、車を所有する必要性が低いことを意味している。
高学歴者ほど車を所有する必要性が低い理由としては、以下のようなものが挙げられる。

  • 都市部に住むことが多い

  • 通勤や通学に公共交通機関を利用することが多い

  • 仕事で車を必要としないことが多い

これらの理由から、高学歴者ほど運転免許取得率が低くなるのは自然なことだと言えるだろう。
このように、日本における運転免許取得率は諸外国と比べて低い。また、高学歴者ほど運転免許取得率が低いことも事実である。しかし、このような事実を無視して、「今時の高校生は運転免許証の必要な乗り物を乗り回している」という意見を主張するのは、井の中の蛙のように、狭い視野で物事を見ているからこそ言える意見であると言える。
また、このような意見は、日本に合わない外国の価値観を押し付けているとも言える。日本では、車はあくまでも便利な乗り物であり、ステータスシンボルではない。そのため、車を持たない人を弱者扱いするような風潮は、日本に合わない。


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