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子どものことを考える、『自分会議』の始め方

子どもに何をしてあげることが本当に良いことなのか。

その答えを考えることは意外と難しい。

なぜなら、育児は身近すぎるからです。

毎日の雑多なことに追われて気がつくと、なんだか上手くいってない・困ったことになっている。

僕はそんなときに『自分会議』をしています。

会議といっても出席するのは自分1人だけですが、自分自身との対話を通じて今まで育児の様々な課題をクリアしてきました。

子育てには切れ目がないため、ときには立ち止まって「考える時間」が必要なときがあります。

自分会議を通じて僕は、危険回避のために課した行動制限が子どもにとって過剰なストレスになっていたことに気付き、自身の認識や行動を変えることに繋がりました。

またパートナーに対しても、情緒不安定の原因が子どもの障がいをまだ受容できていないことにあるのではないか、ということに気づくことになりました。






なぜ子どものことを考えるのに自分会議をする必要があるのか?

それは育児の問題は身近すぎて客観的に考えることが難しいからです。

子どもや家族はどのような状態なのか、本人たちを目の前にしては俯瞰で考えることはできません。

俯瞰で考えるためには、現場から距離を取りズームアウトした視点を持つことが必要です。

そのため基本的に自分会議は自宅以外の場所で行います。




自分会議は自分の考えていることを箇条書きに紙に書き出して進めていきます。

書き出す項目の内容と順番は以下のとおりです。

①子どもの様子
②子どもが置かれている環境
③子どもが感じていること
④パートナーの様子
⑤パートナーが置かれている環境
⑥パートナーが感じていること
⑦自分がこれからすべきこと



①子どもの様子
子どもの様子について、日頃気になっていることを箇条書きに書いていきます。ちょっとしたことでもいいので少し多めに書いてみましょう。


②子どもが置かれている状況
子どもを取り巻いている状況ついて書き出します。①に関係がありそうな家庭環境や人間関係、学校で過ごしている環境などを書き出していきます。

③子どもが感じていること
①と②から連想される子どもが感じていることを書いてみます。
ここで重要なのは「もし自分が子どもの立場だったらどのように思うか」ということを想像してみることです。
誰しも昔は子どもだったのですが、大人になるにつれて子どもの頃の感情や心は希薄になっていきます。
自分の子どもの頃を思い出して考えていくことが想像力を働かせるコツになってきます(視点の変換)。

④パートナーの様子
パートナーのことを考える理由は、育児が上手く行かないときはパートナーに対してもフィルターをかけてみてしまいがちだからです。
またパートナーとの関係性やパートナーの挙動は子どもに大きな影響を与えます。
なるべく冷静に書き出してみましょう。

⑤パートナーが置かれている状況
③に関連がありそうな仕事・家事・育児の状況や人間関係、身体的精神的な疲労状況などについて書きだしてみます。

⑥パートナーが感じていること
③④からパートナーな感じていることや考えていることを書いてみます。
パートナーは大人であるために子どもに比べて配慮が希薄になりやすく、大人同士であるために色々な感情が織り混ざりやすい。
そのため、客観的に見る機会はほとんどないのではないかと思います。
改めて冷静に見てみると、パートナーの思わぬ感情に気がつくことがあります。

⑦自分がこれからすべきこと
子どもとパートナーのことを状態を考慮し、これから自分自身がどのよう行動するのか箇条書きにします。
書き終わったら、書き出した項目に優先順位をつけます。
この中の優先順位の1位と2位については実践してみましょう。3位以下は忘れてしまっていいです。
上位2つだけに絞って取り組む理由は、経験上新しい取り組みを実施するのは2つまでが限界だからです。




今回は子どものための自分会議の方法について説明しましたが、自分自身のことを客観的に考えるときにも当てはめることができます。

なんとなく上手くいってない気がするけど、人に相談するほどのことなのか判断がつかない。

自分の状況を人に知られたくない

そんなときには、まずは自分自身に相談してみることが、解決のカギになっていくのだと思います。



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