相手に応じてアクションを変えよ
はじめに
本投稿では私が開発チームを立ち上げて成長させていく過程で学んだ知見を投稿させていただきます。
プロダクトオーナー
アジャイル開発を行うチームを立ち上げてから6年間で、8人ほどのプロダクトオーナーと一緒にお仕事させていただく機会に恵まれました。
その中で、プロダクトオーナーには、おおまかに分けて2つのタイプがいました。
スクラムタイプのプロダクトオーナー
新規案件の立ち上げ時にアサインされることが多いのは、スクラムタイプのプロダクトオーナーです。
このタイプのプロダクトオーナーは、ワークショップなどを通じて、全員で意見を出し合い、協力しながら開発を進めるのを好みます。
プランニング、レビューの場では全員で検討・協議を行い、チーム全員の意見が成果物へ反映されるように開発を進めるようにします。
ウォーターフォールタイプのプロダクトオーナー
初代プロダクトオーナーが異動して、2代目以降のプロダクトオーナーとして参加する場合、ウォーターフォールタイプであることがあります。
このタイプのプロダクトオーナーは、トップダウンで開発を進めることを好みます。自分自身の意見はあまり持っておらず、上から指示された内容をそのまま開発チームに流します。
このタイプのプロダクトオーナーとは、信頼関係を構築することから始めます。
プロダクトオーナーがチームに参加してしばらくの間は、プロダクトオーナーの前での協議はなるべく避けるようにして、プロダクトオーナーには最終判断のみお願いするようにします。
この際、プロダクトオーナーに判断をお願いする内容については、予め開発チーム内で十分に検討を済ませた状態にしておきます。
プロダクトオーナーとの信頼関係が築けたら、プロダクトオーナーの参加してる場で協議を行い、スクラムを行える体制に徐々に移行していきます。
決めつけは禁物
新たなプロダクトオーナーがチームに参加した際に、「この人は◯◯タイプだ!」と決めつけるのは禁物です。
前任者から引き継いだ案件についてはウォーターフォールタイプだったのに、自身が新規案件を立ち上げるタイミングで、スクラムタイプとなるケースがあります。
また、プロジェクトが低調だった間はウォーターフォールタイプだったのが、プロジェクトが軌道に乗り始め、周囲から期待を込められ始めるとスクラムタイプとなるケースもあります。
プロダクトオーナーもチームの一員です。より良いチームになるためには、相手のことを理解して、相手が働きやすいようにアクションを起こすことが大切です。
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