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「スクラムやってます!」←実態はウォーターフォールかも?

「アジャイルやってます!」「スクラムやってます!」というチームの実態が、スクラムではなくウォーターフォールになってるケースがあります。

実態はウォーターフォールである「偽物のスクラムチーム」の特徴と、「本物のスクラムチーム」になるために必要なことを、本投稿では解説させていただきます。




本物のスクラムチーム VS 偽物のスクラムチーム

私自身は「本物のスクラムチーム」と「偽物のスクラムチーム(実態はウォーターフォール)」の両方を経験したことがあります。

本物のスクラムチーム

本物のスクラムチームではメンバー全員で意見を出し合いながら成果物を生み出します。

10人のチームで生み出した成果物には、10人分の意見が反映されているので、十分に検討され、メンバーの満足度も高い成果物が生み出せます。

偽物のスクラムチーム(実態はウォーターフォール)

偽物のスクラムチームでは実態はウォーターフォールなので、一部のメンバーだけで検討した結果などを、他のメンバーが引き継ぐことになります。

10人のチームで生み出した成果物であっても、2~3人の意見しか反映されてないため、検討が不十分で、メンバーの満足度も高くない成果物が生み出されます。


なぜウォーターフォールになってしまうのか?

作業フローの問題


作業効率を重視するあまり、検討を一部のメンバーだけで実施すると、作業フローがウォーターフォールになります。

検討が不十分でメンバーの満足度も高くない成果物になってしまうことがあります。また、ユーザテストやヒアリングでも改善点が多く挙がり、結果的に非効率な開発になる可能性があります。

メンバーの問題

チームメンバーの構成によっても、ウォーターフォールになってしまうケースがあります。

チーム内に役職や年次の高いなどの理由で発言力が高いメンバーがいる場合、他のメンバーが発言力の高いメンバーへ忖度してしまい、フィードバックが成果物に反映できない問題が発生します。


どうすれば本物のスクラムチームが出来るのか?

「全員で一丸となってモノづくりをするんだ!」という気持ちが無いと、スクラムは出来ません。

スクラムチームを組んで、スクラムイベントを開催しても、スクラムは出来ません。

スクラムガイドがスクラムを実現するのではなく、チームの取り組みがスクラムを実現するのです。



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