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忖度がチームを駄目にする

はじめに

本投稿ではアジャイル開発を6年間続けたチームで起きた問題について投稿します。

実際に起きた問題

チームではスクラムイベント(プランニング、レビュー)のタイミングでフィードバックを行い、カイゼンを継続的に実施していました。

しかし、メンバーの入れ替えがあったタイミングから、フィードバック/カイゼンが行われなくなりました。

何が原因だったのか?

メンバーの入れ替えがあり、既存のメンバーより随分と年次が高いメンバーがチームに参加しました。

既存メンバー:入社1~5年目
新規メンバー:入社15年目

それまでのチームは年次の差が小さく、お互いに意見(フィードバック)を言い合うことができ、それがカイゼンに繋がってました。

しかし、年次が高いメンバーがチームに参加したところ、そのメンバーの提案・成果物にNoということができなくなったり、提案・成果物に対するフィードバックが上がらなくなりました。

また、フィードバックが上がって、本人が受け入れなかった場合に、再考を促すことができるメンバーもいませんでした。その結果、カイゼンが行われることがなくなりました。

つまり、メンバーの入れ替えに伴って、チーム内にヒエラルキーが生まれ、一部のメンバーに忖度する状況になった結果、フィードバック/カイゼンが行われない状況となってました。

どう解決すればよいのか?

理想的なのは役職・年次・ロールに関係なく、自由に意見を言い合えるチーム、つまり、心理的安全性が高いチームを維持することです。

しかし、同じ会社に努めている者同士、お互いの立場は意識してしまいますし、個人では立場の高いメンバーに対して意見するのは難しいケースがあります。

そんな場合は個人ではなく、チームとしての意見を事前集約してフィードバックを上げるようにします。

個人としてのフィードバック
「私は、◯◯にしたほうがいいと思います。」

チームとしてのフィードバック
「チーム内の◯人が、◯◯にしたほうがいいという意見に賛成してます。」

また、意見が対立したときは、ステークホルダーに判断を仰ぎます。

チームとしてより良い成果物を作るという風土を守ることで、ヒエラルキーを産まず、忖度しないチームを維持することができます。

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