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忖度がチームを駄目にする
はじめに
本投稿ではアジャイル開発を6年間続けたチームで起きた問題について投稿します。
実際に起きた問題
チームではスクラムイベント(プランニング、レビュー)のタイミングでフィードバックを行い、カイゼンを継続的に実施していました。
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しかし、メンバーの入れ替えがあったタイミングから、フィードバック/カイゼンが行われなくなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1706098187980-RpdLTSYvRG.png?width=1200)
何が原因だったのか?
メンバーの入れ替えがあり、既存のメンバーより随分と年次が高いメンバーがチームに参加しました。
既存メンバー:入社1~5年目
新規メンバー:入社15年目
それまでのチームは年次の差が小さく、お互いに意見(フィードバック)を言い合うことができ、それがカイゼンに繋がってました。
しかし、年次が高いメンバーがチームに参加したところ、そのメンバーの提案・成果物にNoということができなくなったり、提案・成果物に対するフィードバックが上がらなくなりました。
また、フィードバックが上がって、本人が受け入れなかった場合に、再考を促すことができるメンバーもいませんでした。その結果、カイゼンが行われることがなくなりました。
つまり、メンバーの入れ替えに伴って、チーム内にヒエラルキーが生まれ、一部のメンバーに忖度する状況になった結果、フィードバック/カイゼンが行われない状況となってました。
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どう解決すればよいのか?
理想的なのは役職・年次・ロールに関係なく、自由に意見を言い合えるチーム、つまり、心理的安全性が高いチームを維持することです。
しかし、同じ会社に努めている者同士、お互いの立場は意識してしまいますし、個人では立場の高いメンバーに対して意見するのは難しいケースがあります。
そんな場合は個人ではなく、チームとしての意見を事前集約してフィードバックを上げるようにします。
個人としてのフィードバック
「私は、◯◯にしたほうがいいと思います。」
チームとしてのフィードバック
「チーム内の◯人が、◯◯にしたほうがいいという意見に賛成してます。」
また、意見が対立したときは、ステークホルダーに判断を仰ぎます。
チームとしてより良い成果物を作るという風土を守ることで、ヒエラルキーを産まず、忖度しないチームを維持することができます。
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