ロールを与えられた会社員がチームをダメにする
はじめに
本投稿ではアジャイル開発を6年間続けたチームで起きた問題について投稿します。
実際に起きた問題
8ヶ月間でリリースの要望を受けていた新規案件で、プロジェクトスタートから半年間、何も進展が状況が続いた
何が原因だったのか?
デザイン経験の無いUXデザイナーがアサインされた。
スクラムマスター経験が無いスクラムマスターがアサインされた。
UXデザイナーは半年間の間、毎週ワークショップを開催しただけで、結果を集約して次のステップへ進めることをしなかった。
スクラムマスターはプロジェクトが遅延してるのを分かっていながら、何をして良いのか分からなかった。
2人とも、新規案件にあたって、「UXデザイナー」「スクラムマスター」というロールを与えられたプロパーだった。
チーム内の他のメンバーは「UXデザイナー」「スクラムマスター」より年次が低いプロパーと業務委託だったので、先輩・委託元に問題を指摘することができなかった。
どう解決したのか?
ある日の朝会に、普段は参加してない上位の責任者が参加してました。
この案件が問題のある状況であることが伝わり朝会に参加することにしたと推測されました。
チームにはエンジニアとして参加していた私はこの機会を逃さず、
「これ以上、実装開始が遅くなると、予定していた時期にリリースできない。」
という状況を説明した上で、
「リリースまでの期間、自分にチームを任せほしい。」
という提案を行いました。
責任者はその場で承認してくださり、チームメンバーも私がチームを牽引することに賛成してくれました。
その後、チームのエンジニア全員で協力して、リリースに必要な最低限な機能を1ヶ月で実装を行い、QAテスターが1ヶ月間で試験を頑張ってくださったおかげで、無事リリースさせることがでました。
その後に起きた問題
私がエンジニアとQAテスターを牽引してリリースを終えたあと、私はエンジニアとしてのロールに戻り、正常なチーム運営に期待しました。
しかし、「スクラムマスター」「UXデザイナー」に対して、
「□□として、△△をするべきでは無いでしょうか?」
と提案すれば、
「それは、事前にお聞きしてる△△の業務には入ってません。」
と反論したり、
チーム運営のために、(仕方なく)自分が対応しようとすれば、
「それやられちゃうと、私が不要になってしまうので。」
と反論するなど、チームのことより、自分のことしか考えてない発言が続きました。
このままでは、前回と同様に、チーム運営に問題が発生することを危惧して、上位の責任者に報告を行い、2人にはチームからご卒業いただきました。
教訓
「会社からロールを与えられた会社員」がチームアサインされた場合は注意が必要です。
彼らには以下のような特徴があり、チームへ貢献する気持ちがありませんでした。
もちろん、未経験ながらチームにアサインされ、チームに貢献してくださった方々もいらっしゃいます。
新たなメンバーがチームにアサインされた場合は「何をしてきたか?」「何が出来るか?」「何をしたいか?」を確認した上で、タスクを与えないと、プロジェクトが破錠してしまう可能性があります。
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