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コインチェックに転職しました②社会人2年目の転職活動

このnoteは「代理店で得たものと転職を決めた理由」に続く記事です。

1つ目のnoteでは、代理店で学んだことや、私が転職に至るまでに考えた代理店の未来について書いていますので、気になった方は、是非チェックしてください。

①でも述べましたが、この記事は広告代理店業を否定したり、事業者側及びコインチェックが最高!というようなポジショントークをしたいわけでは一切ありません。

代理店で働く中でお世話になった先輩方や、クライアント様に勉強させていただいたことこそが今の自分の全てですので、代理店にお勤めの方を含め、その経験の一切を否定する意図は全くございません。

空想上の自分と現実

社会人3年目以内の転職と言えば、就活生の頃に聞いた「ちゃんと自己分析して会社を選ばないと、3年以内で退職してしまうことになりますよ!」という失敗の典型例という印象があります。笑

ただ、転職を決めた当初、私個人としてはそういった感覚はなく、自分のスキルを活かして活躍できる転職先を探したいという思いで転職先を探し始めました。当たり前ですが、いざ転職しようとポジションの要件を見てみると、「自分なんかには、思っている以上に選択肢なんてないぞ…」ということに気付かされることになるわけですが…笑

客観的に考えてみれば、特定の広告媒体の運用だけを2年半やってきただけの人間に価値を感じてくれる企業は限られます。

中途採用では、自分が今すぐにその会社に還元できるものがシビアに問われるので、原則ポテンシャル採用なんかに甘えられず、「やったことはないですが、こんな仕事がしてみたい」なんて我儘よりも、「で、何ができるの?」が重要なのです。

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こうなると、新卒就活を深く考えずにやっていた自分を恨みます笑
幸いネット広告業界は、これでも選択肢が広い方だったので良かったのですが、2年目ではスキル的に第二新卒しかないということも多いと思うので、自分はラッキーだったと思います。(第二新卒がダメというよりは、選択肢が多いという意味です)

なんとなく、"自分はまだ若いから選択肢は無限大だ"と思っていたことが、幻想に過ぎないと実感する瞬間でした。

転職先探し、はじまる

僕の中であった軸としては、ありきたりではありますが以下のようなものです。

①規模は200名以下くらいのフェーズ
自分がいた組織の人数から考えて、自分がコミュニケーションを取りやすい(最初に馴染みやすい)規模がこのくらいでした。このくらいの規模の会社には、「やりたいけど手がついてない」仕事が多くあるので、自分の職域を広げやすい点も魅力です。

②事業者側であること
toB,toCにこだわりはありませんでしたが、自分が本当に世の中に知ってもらいたいと思えるプロダクトをマーケティングしたいと考えていたので、支援会社ではなく事業会社を希望していました。

③上司や経営層との相性
私はこれまでとても上司に恵まれてきたので、そこで苦しんだことはないのですが、逆に言うと「なんかやばそう」という危機察知能力に優れている気がします。笑
実際に話してみて、話しやすいなと感じられる方の元で働く方が、自分のアウトプット機会も増えて、スキルアップにつながると考えて重視していました。(威圧的な人の前では黙ってしまうので…笑)

④業界が成長領域であること
成長領域の方が、ビジネスそのものに意義を感じやすいですし、何よりもチャンスが生まれやすい点が魅力的だと感じます。
中途は新卒と違って、お膳立てしてもらえる立場ではないので、自分にもチャンスが回ってきやすい環境を意識的に探しました。

⑤日本発の企業であること
何社かお話を伺いましたが、外資の日本支社はあくまで営業部隊的な動きが強くなり、経営に近い部分の意思決定ができないと感じました。
私は上流の意思決定に興味があったので、日本企業を優先的に検討しました。

自分にとって魅力的な企業を見つける

私は趣味で米国株取引をやっていたため、自分が将来性を感じるいくつかの興味分野を絞ることができ、先述の軸に当てはまりそうな企業のIRや事業紹介を見て回りました。

しかし、自分のような分際で生意気なのですが、事業内容や決算、説明会の内容からは、どれも海外のトップ企業との明確な差別化ポイントが自分の中で腑に落ちないという状況が続きました。
当然、グローバルでビジネスをする海外のトップ企業の収益性は高く、規模の経済を活かした安価な手数料などの観点で、海外企業の方が消費者に有益だと感じてしまったのです。

逆にそのモヤモヤに対して、自分なりの解決策が思いつくのであれば、喜んで面接を受けに行って、実際に働いている方々にアイデアを話してみることもできたのですが、考えれば考えるほど海外勢の優位性を実感し、面接に踏み切れない日々でした。

そういった部分を含めて直接お話を伺えば、自分には考えつかなかったような話もたくさん伺えたのではと思うものの、受け身のスタンスで入社しても、結局は活躍できないんだろうなと思っているので、後悔自体はありません。

リサーチの末、ちょっと気になる企業が見つかっても、自分のスキルセットでは貢献できる部分が見つからない企業も多く、すっかり行き詰まってしまっていました。

初めて選考に進んだのはコインチェック

一旦、転職の検討は続けつつも、焦る必要はないかと考えていたタイミングで、ビズリーチを通してコインチェックの今の上司からスカウトをいただきました。

とりあえずカジュアル面談という形でしたが、事前に色々悩んでいた甲斐があり、面談で話してみた感覚だけで、自分の中では80%くらい転職の意思決定をしていたように思います。笑

それまでもビットコインやイーサリアムは少量保有していましたが、仮想通貨の将来性や、今後会社が進むべき方向性を具体的に体験したいと思い、ウォレットに資金を移して、資金を溶かしたりなどしました。笑

諸々を踏まえて、最終的には以下の3つが決め手となり入社を決めました。

①仮想通貨という市場の魅力
国内だとまだ投機としてみられがちですが、仮想通貨市場は2021年を通してGAFAをはじめとするテック企業の注目の的となり、VCを含め多くの資金と人材が集まりました。
自分なりの考察を通して、これから伸びると確信できた市場は多くなかったので、仮想通貨市場で働けるということ自体に魅力を感じました。

❷国内での優位性
海外企業の優位性を感じるのはコインチェックも同様で、CoinbaseやBinance、最近ではFTXやbybitなどが日本市場を積極的に攻め出している状況です。
しかし、黎明期からサービスを展開していることで築き上げた顧客基盤や、一般的には金融に分類される分かりづらい商品を、誰にでも使いやすくしたUXは差別化になり得ると思いました。

❸貢献余地
一定のユーザー数を抱える、国内トッププレイヤーの1つではありましたが、こうしたらもっと良くなるのではというアイデアも複数浮かんだことで、自分にもバリューを出せる余地があるのではと感じました。
※今思えば、そういった余地も踏まえて、今の上司が導いてくれていたのですが笑

❹ポジションのマッチ
完全に運でしかないですが、広告運用に限らず、マーケティング全般を専門領域の垣根を超えて活躍することを望まれたポジションで、いわゆるポテンシャル採用の要素も含まれていたと思います。
自分の能力以上のことが求められるのに、中長期の視点で育成・評価してもらえるという、自分にとって最高の条件でした。

転職の軸は自分起点で決まらない

転職活動を通して、転職の軸は自分起点だけでは決まらないことを痛感しました。自分のスキルに対する市場における需要、各企業のフェーズと人材ニーズなどが前提に合った上で転職は成り立つためです。

よって、自分の理想の転職を追い求めるのであれば、転職サイトへの登録や気になったスカウトとの面談だけはしておいて、良い機会を待つくらい、どっしり長期視点で考えておくべきで、要は引っ越しとかと一緒です。

どんなに自分が優秀でも、社内で充足していれば採用はされないですし、逆に状況によっては、ポテンシャル枠として拾ってもらえたりするのです。

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次のnoteでは、実際に事業者側に転職してみての学びとちょっとリアルな現実についても書いてみます。

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