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コインチェックに転職しました①代理店で得たものと転職を決めた理由

naoki.t | Coincheck

2021年は、社会人3年目にして、一つの転機となりました。

そんな2021年を社内向けのSlackにまとめるのではなく、社外にも発信してコインチェックに興味を持ってくださる方が増えたらいいなと思ってnoteを書くことにしました。

2021年10月1日より、新卒から2年半勤めたインターネット広告代理店からコインチェック株式会社に転職しました。
学生の頃に別の代理店でもお世話になっていた期間を含めると、約6年間代理店側で働き、初の事業者側ということになります。

今回は私が考えたことを織り交ぜつつも、体験の部分を重視して振り返ってみるので、一般化できないことも多いですが、その辺りは差し引いてお読みいただければと思います。

最初にお断りしておきたいのは、この記事は広告代理店業を否定したり、事業者側及びコインチェックが最高!というようなポジショントークをしたいわけでは一切ありません。

代理店で働く中でお世話になった先輩方や、クライアント様に勉強させていただいたことこそが今の自分の全てですので、代理店にお勤めの方を含め、その経験の一切を否定する意図は全くございません。

"マーケティング"を考えてみる

いきなり転職の話をする前に、全体像を整理しておきたく、私がいるマーケティングという領域について考えてみます。

マーケティングという言葉は、私のような単純な人間にはカッコよく聞こえてしまいますが、よく考えると非常に抽象的な言葉です。

カリスマ的な人が「〇〇という仕掛けで、赤字だった企業を××億円の黒字に転換させました」みたいな記事を見ると、小学生の頃にテニスの王子様を見て、プロテニス選手を目指したのと似たような感覚になります。笑

でも、実際はその人も企画から実行まで全てをやっているわけではないし、陰の立役者たちは片手では数え切れないほどいるのだと思います。

要するに、マーケティングはいろんな要素に分解可能で、その全てを一人で実行することは効率が悪くてできないというのは、社会人になると誰もが気づく壁なのではないでしょうか?

もっと言えば、マーケティングだって、会社全体の戦略の一部であるため、マーケティングの成功事例とされているものだって、突き詰めてみれば経営戦略の成功事例だったりする場合もあるのです。

マーケティングはマラソンではなく駅伝

広告代理店の役割

では、マーケティングにおける広告代理店の役割について考えてみます。

あくまで一例ですが、私の頭の中ではこんな感じをイメージしていて、濃い色ほど、代理店が影響を及ぼせる領域だと認識しています。

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事業側視点で見た時の代理店の影響範囲

代理店はその名の通り「代理」から始まった業種ですので、大方の意思決定が済んだ後の「施策実行」部分を代理することを求められることが多いです。

もちろんですが、領域が小さいからだめと言いたいわけでは全くありません。

実行には専門知識が求められるため、例えばWEB広告の運用や、TVCMの枠の買い付け、それぞれに合ったクリエイティブの戦略、ターゲットである消費者にウケる企画を考えるなどなどは、多くの会社の依頼を受けて実績を作ってきた代理店の専売特許であり、こうした仕事はマーケティングに興味がある方なら誰しも一度は興味を持ったことがあるのではないでしょうか。

もちろん、現代の広告代理店は「代理」で終わってしまうのではなく、コンサルティングのような形で、より影響範囲を広げていっています。

しかし、データ管理方針の理由などにより、全ての情報を代理店側に提供することができないというのも、また事実です。

このような背景から、もっと上流部分の意思決定に興味があった私は、自分の考えているキャリアと現実に少し乖離を感じていました。

広告代理店でのスキル形成

約6年間代理店側にいた人間として、仕事を通して身につけたスキルは総じて専門性の高いものだったと感じます。

例えば、私の場合、アプリ領域における特定の広告媒体の運用スキルは国内でも比較的詳しい方だと思いますが、それ以外の広告媒体についてはわからない部分も多いですし、アプリではなくウェブの広告となると、さらにわからない部分だらけです。

もちろん、配属や担当するクライアントによって幅と深さに個人差が出ると思いますし、私の実力不足でもあるのですが、代理店の専売特許である「専門性」を保つには、分業によって、それぞれの領域のプロフェッショナルを育成する方が理にかなっているので、この傾向は強いと思います。

当たり前ですが、代理店によってはジェネラリストの育成として幅広い領域を担当させるような企業もあることは言及しておきます。

チームで戦うなら分業制の方が総合力が上がる

専門性の高いスキルに意味はあるか

私はとても会社や上司に恵まれたため、論理的思考力だったり、伝え方、交渉スキルなど、ポータルなビジネス力も、毛が生えた程度ではあれど、実践的に学ぶことができました。

ただ、それだけでなく、これまで述べたような特定の領域での専門性は個人で生計を立てたり、プレイヤーとしてキャリアを築くにはとても効率が良く感じます。

例えば、広告運用だけを2年間やり続けていたら、それなりのことはできるようになるため、世間からの需要はあります。Webの広告はよくわからないし、多少のフィーを払ってもコンサルとして入って欲しいという相談はちょくちょくいただけたりするものです。当然ながら、同様のニーズが企業からもあるので、「WEB広告運用」のプロとして従事するイメージです。

他にも、業務を通して多くの企業のマーケティングに関わるため、事業会社とは比べ物にならないスピードでインプットが可能です。

周りくどい言い方になってしまいましたが、どういったキャリア形成を目指すのかによって、意味合いは異なるのですが、上記を魅力に感じた方にとっては意義深いものになると思います。

代理店の未来

ここからは、とても議論が分かれる部分なので、完全に個人の意見として捉えてください。ここを何度も考えた結果、私自身は転職するという意思決定になりました。

私自身は、自分のスキルももちろん大切だと思っていますが、成長市場に身を置くことを、より重視しています。

私は自分自身への期待値がそこまで高くないので、"どうにか食らい付いていれば自分も成長できる"領域にいないと時代に取り残されてしまいそうに感じるためです。

この10年ほどで、4マスと呼ばれるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌から、インターネットへと人々の可処分時間が移動しており、ネット広告の重要性はより強く意識されるようになりました。私が新卒としてネット広告の代理店を選んだのも、成長領域だと考えたためです。

しかし、(ここからは完全に私の私見ですが)私はネット広告を主軸とした広告代理店も今後、今のペースを維持して成長し続けることは難しく、「広告代理店」というモデルそのものが、限界を迎えつつあるのではないかと考えるようになりました。

誤解なきように補足しますと、代理店の新しいモデルはどんどん生まれており、時代の変化に合わせて、これまでにはない強みを見出すことで、生き残る代理店は多くあると思います。

しかし、先述したとおり、広告運用は自動化が進み、「誰でも、手間をかけずに、それなりの運用成果をあげられる」ようになりました。もしこれが進むとすると、代理店の「専門性」という強みが薄れてしまうことになります。

広告媒体としては、より多くの人や企業に広告費を使ってもらえるようにしたいと考えているはずなので、この流れは続いていくものと考えています。

もちろん、クリエイティブのアイデアや企画などは、引き続き代理店の得意領域として存在し続けると思うのですが、これはどちらかというと守りの議論であり、ここからさらに収益を上げていくという議論では、明確な回答はないように思います。

自分としては(何よりも自分の実力不足もありますが)、この疑問に対して、良い答えが思いつけなかったことが、転職を決断する大きな理由の1つになりました。

もちろん、転職した理由はこれだけではありませんし、お世話になっている方々はたくさんいたので、相当悩んだ末の決断でしたが、先述したとおり、仮想通貨のように、急激に成長する領域に身を置き、私のような凡人でもチャンスを掴む方に賭ける選択をしました。

企業の急激な成長は、個人にとって背伸びするチャンス

次のNoteでは、いざ転職活動をした時の話をしてみたいと思います。

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