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1時間の社会科授業の進め方

今回は私が行っている1時間の社会科授業の基本的な進め方です。
私は自治体が作成している社会科の副読本づくりにも何回か携わったことがありますが、そのときもこの流れをもとに作成しました。

⓪日常の学習

ここでは、社会の授業の始まりを楽しみにする方法にも書いた地図帳の地名探しなどを行います。
他に、フラッシュカードや授業に関係のあるニュースについて話すことなどもあります。

①前時の振り返りやめあての確認

まずは、前時の振り返りや学習計画をもとにめあての確認を行います。めあての確認の前に資料を出して始める場合(単元の導入時など)もあります。

②メイン資料の読み取り

次に、メイン資料の読み取り(1,2個)を行います。
メイン資料は、教科書や資料集、副読本に載っているものがほとんどです。
5分程度は読み取りをし、その後発表します。

③調べる活動

メイン資料についての疑問について調べ活動をします。
メイン資料を補助する資料を出して考えさせたり、教科書や資料集で子供に調べさせる場合があります。

④調べたことをもとに話し合う活動

ここでは、調べたことをもとにめあてにつながるような発問を行います。
例えば、5年生のあたたかい地域(沖縄)の学習で「家の様子」についての学習があります。
そこでは、③までに沖縄の家の特徴について調べていきます。
家の周りには石垣があったり、タンクが設置されていることなどです。
そこまで、調べてきたうえで発問をします。
「なぜ、沖縄ではそのような家の工夫をしているのでしょうか。」
こうすると、沖縄の気候である暑さや台風の影響などに対する暮らしの工夫について理解することができます。

⑤まとめる・振り返る

1時間の授業で学んだことについて、めあてに対応してまとめます。
ここでのポイントは子供にそれぞれ書かせることです。
難しい場合は教師が書き出しを書いてあげたり、キーワードを決めるなどをするとよく書けます。

以上が1時間の授業の進め方です。かなりオーソドックスな流れかと思います。私自身も通常の授業では、この流れをもとに板書案を作成して行っています。教科書や副読本は見開き1ページ分が1時間分の授業内容なのでこれを参考にして計画するとよいかと思います。

詳しく知りたい方は、下の参考文献がおすすめです。
『ステップ解説社会科授業の作り方』澤井陽介・中田正弘著 東洋館出版社
では、また。

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