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体育の個別最適な学習の進め方

今回の記事では、体育の個別最適な学習の進めかたについて書いていきます。
教材は、「ラケットベース」をです。

以前の記事で、バスケットボールについて記事を書きましたが、その際、講師の先生から今後は個別最適な学びにも挑戦すると良いと言われたのでその際の指導、助言をもとに実施した授業です。
ただ、もちろん自分自身でも試しながら行った授業なので今後も改善を行なっていく予定です。

それでは、早速授業内容を紹介していきます。

1、なぜラケットベースにしたのか。

まず、ラケットベースにした理由について書いていきます。
通常、Tボールを行う学校が多いかと思いますが、ラケットベースを行うことにしました。なぜか?

これは、打ち方を選択しやすいからです。
Tボールは野球のように打つことが選択されることが多いのに対してラケットベースでは、打つフォームを選びやすいということがあります。
片手で打つのか、両手なのか、また、横向きで振るのか、下からすくい上げるのかなどさまざまな打ち方ができるかと考え、行うことにしました。

2、個別最適のために行なったこと

では、今回主に行なった工夫です。

①ルールを選ばせる

一つ目がルールを選ばせることです。
最低限のルールということで、三角ベースで行うこと、アウトゾーンとしてフラフープを設定し、そこに集まるのが早いかベースを駆け抜けるのが早いかで点数が決まることを教師から提示しました。(1塁まで行ったら1点、2塁まで行ったら2点、ホームまで来たら3点としました。)
それ以外のルールは練習や練習試合をする中で自分たちで決めるようにしました。
例えば、フラフープを何個置くのか、フライをキャッチしたらアウトにするのかなど決めることはいくつもありましたが、進めていく中で確認して全体でルールを作っていくようにしました。
その結果、決まったルールはフラフープは2個置く、フライはアウト、バントはありなどができました。

②進め方を選ばせる

1時間の流れ、単元の流れを選ばせるようにしました。

1時間では、準備運動、めあての確認、ルールの確認、チーム練習を行った後は各チームに任せることにしました。そのため、練習をするところもあれば、練習試合をするところもありました。(単元の後半は、練習試合をしているところが多くなりました。)

単元の後半では、ゲームを行うことは決めていましたが、ゲームの仕方を自分たちで決めさせました。
攻撃の回数を何回にするのか、試合の形式をリーグ戦にするのか、トーナメントにするのかなどを選ばせながら行うようにしました。
結果、攻撃は3回、トーナメント戦で行うことになりました。

3、その他に行った工夫

他に行った工夫を紹介します。

①相互審で行う。

今回の授業では、審判は置かずに相互審で行いました。
ここでも、自分たちでルールを判定することや、考えることをベースにしたいと考え、行いました。なお、どうしても判定がわからない場合は、ジャンケンで決めるようにさせました。

②振り返りのさせ方

体育の場合、ワークシートなどに記入をさせることが多いかと思いますが、今回はワークシートなどは作らず、タブレットを使い、好きなように記述させるようにしました。
ここでも自分の書き方を選択させるようにしました。

以上が、実践の紹介です。

実際に行って思ったのが、子供たちの満足感が高いということです。
授業の様子、振り返りの様子を見ていても自分たちで決めて行うことができたということに満足感を抱いているようでした。
もちろん、進めていく上で教師側が最低限のルールを決めておくことや適切なタイミングで声掛けを行なっていくことなどやらなければいけないことはあるので全単元、全学年で実施することは難しいかもしれませんが、やってみて有効感は感じたので今後も改善を図りながら実施をしていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
では、また。

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