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子供が好きな道徳授業

今回の記事では、道徳の授業の仕方について現在私が行っている授業の仕方について紹介します。

現在、私のクラスでは道徳の授業をするというと、子供が喜びます。
もちろん、毎回授業がうまくいくというわけではないですが、それでも子供たちは道徳の授業を楽しみにしています。

道徳の授業で困っている、道徳が困っているという方におすすめの授業ですので、その考え方を紹介します。


1、行うようになったきっかけ

 そもそも、なぜ道徳の授業を現在の授業の進め方をするようになったかというと、私自身が道徳の授業が嫌いだからです。
 「?」と思う方もいるかもしれませんが、子供の時私ははっきり言って道徳の授業が「嫌い」でした。
 先生からの発問を聞いていると、何となく「先生はこういうことをいってほしいのだろうな。」とか、「こういえば先生が喜ぶのだろう。」ということが分かっている感じがして、積極的に答えようという気が起きませんでした。
 それは、教員になってからも変わらず、指導書などを読んでも納得がいっていませんでした。
 そんなときに、ある本に出会いました。
 それは、荒木紀幸さんの『モラルジレンマ教材でする白熱討論の道徳授業』という書籍でした。
 ここで出会った教材をもとに授業をすると子供たちが、真剣に考えて話し合いをしている様子が見られました。
 それをきっかけに、道徳の授業の進め方を変えることにしました。
 また、この本も読んだことで、さらに改良を重ねることをしました。
 それは、加藤宣行さんの『考え、議論する道徳に変える指導の鉄則50』です。
 この2冊の考えをベースにして、現在は授業づくりを行っています。

2、現在の授業の仕方① 準備


 現在は、上に書いてある荒木さんのものを授業で行うことはあまりしていません。
 それは、道徳が教科化したことで、教科書をベースに授業をしているからです。(たまに、教科書を読んだ後に教材を変えて授業することはあります。)
 また、加藤さんの本は考えのベースにしていますが、授業の準備を毎回きちんとできるというわけでもないので、今は以下のようにして授業準備を行っています。
 そこで、以下のように授業をしています。
 ①教科書の教材、指導書を読む。
 ②インターネットで教科書の教材名で検索し、参考に見る。
 ③インターネット上の話し合いのワークシートがあればそれを使う。
 ④ない場合書籍を利用して、ワークシートを作る。
 
 ①②では、基本的な流れをざっくり確認します。
 ③は、主にtossのサイトの保坂さんという方のものを基本使っています。
 ③もない場合は、自作します。その場合は、『新道徳授業が10倍イキイキ!対話型ワークシート題材70』という書籍を利用し、作っています。

3、現在の授業の仕方② 実際の授業編

 では、実際にどのように授業をしているかを紹介します。

①発問

 まず、その時間のテーマに関する発問をします。
 例えば、習い事に関する話を扱う時には「どんな習い事をしている?」とか、夢に関する話なら「将来どんな仕事に就きたいですか?」といった発問です。
 主に、子供の学習意欲を高めることをベースにしています。

②教科書を読む

 基本は、そのあと範読として教科書を読みます。
 内容の把握ができるように、読むスピードに気を付けています。

③内容について確認する。

 そのあとは、基本的な内容の確認をします。
 登場人物の確認や主人公の気持ちなど基本的なことを少しだけ確認します。
 ここでは、全員が同じ土俵に立てるようことを主眼としています。

④話し合いの準備、話し合い

 話し合いの準備としてワークシートを使い、自分の考えを書かせます。
 上に書いたように、意見を選び、理由を書かせます。(学年によっては反論なども)
 その後、話し合いをさせます。
 その際、行い方として机を真ん中に向ける、子供が次発表する子を指名する、教師が板書をするなどいくつか手段を取りながら話し合いをします。

⑤価値について考え、振り返りを書かせる。

最後に、その日の価値について考えさせ、振り返りをさせます。
価値について考える際、個人で考えさせる場合もあれば、全体で改めて話させる場合などがあります。
これは、その時間の様子や残り時間などに応じて使い分けます。
振り返りは、自分の考えを改めてまとめたり、これからどうしていきたいかなどを考えさえ、書かせます。

以上が主な授業の進め方です。
なお、時間配分は以下のような感じで行っています。
導入、範読、内容の確認までが10~15分
話し合い準備、話し合いが15~25分
振り返りなどが5分
もちろんテーマや内容によって変わりますが、話し合いの時間を多くとれるようにしています。

以上が道徳の授業の進め方です。
話し合いの仕方などは気を付けることがいくつもありますが、それはまた機会があれば書きたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
では、また。


 


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